なぜメジャーリーガーは引退後5年で8割「自己破産」するのか

「おいしい話」にだまされない方法
長谷川 高 プロフィール

だから彼らは自己破産する

以前、非常に気になったニュース記事に「米国メジャーリーグの選手は、引退後5年以内に80%が自己破産する」といったものがありました。

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また、以前NHKの番組でも、元NFL(全米プロアメリカンフットボールリーグ)のプレーヤーの約78%、元NBA(全米プロバスケットボールリーグ)のプレーヤーの68%が、現役引退後に自己破産に追い込まれているという報道を見たことがあります。

さらには、サッカー元プレミアリーグのおよそ5人に3人が引退後5年以内に自己破産しているといった記事も読んだことがあります。

たとえ破産者の数がこの数値の半分だとしても、これはすさまじい数です。

これらの記事では、その原因として一様にミリオネアだった選手たちの「元来の金遣いの荒さ」や「離婚による莫大な慰謝料の支払い」に加えて、「インチキな投資話に容易に乗ってしまう」という、金融リテラシーの低さを指摘していました。

日本でも過去に、某プロ球団の野球選手2名が不動産投資で大失敗し、億単位の借金を抱えてしまった話は有名です。

私は、こういった話を聞くにつけ、有名スポーツ選手には、ある種独特の共通の思考があるように感じます。

 

それは「自分は特別な存在だ」という思いです。私も野球少年でしたので、レストランであこがれだった元野球選手に出会ったときなどうれしくて、駆け寄ってサインや握手を求めたことがありました。確かに彼らが「特別な存在」であるのは間違いありません。

しかし、「投資に成功する」ことと「特別な存在」であることは、本来何の関係もありません。

彼らのもとに、仮に周りから「おいしい投資話」が来たとき、彼らはきっとこのように思うでしょう。

「(自分が特別な存在だから)こんな(特別な)もうかるおいしい投資話が来るんだろう。ありがたい!」と。

また、彼らは子どもの頃から、純粋にスポーツを一生懸命やってきて、人生において人を疑うことなど、ほとんどなかったかもしれません。