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初代バチェラーが語る、ビジネスと恋愛の意外な共通点

「ギブ・アンド・ギブ」の精神であれ
マネー現代編集部 プロフィール

ビジネスマンとしても勉強になったバチェラー出演

久保氏にとって、人生の転機となった出来事の一つは、間違いなく2017年の『バチェラー』出演だろう。当初は『バチェラー』出演の誘いを断ろうと考えていた久保氏。しかし、周囲に背中を押されたこと、そして「日本人初」ということが出演を決断させた。

「僕は『まだ誰もやっていないことをやりたい』という気持ちがあるんです。それが出演を決めた一番の理由です。

とはいえ、撮影中はなかなか過酷な毎日でしたよ。カメラが回っている時以外、女性陣とは一切話すことができないんです。みんなと楽しく過ごした後、やたら広いホテルの部屋で一人ポツンと過ごす。その落差で精神的に追い込まれ、そして自然と恋愛したくなる(笑)。

バチェラーには、本家アメリカの『The Bachelor』のメソッドを集約した、制作陣のための分厚いバイブルがあるそうなんですよ。きっと、バチェラーが世界各国で制作されているのは、このバイブルがあるからこそでしょうね。“バチェラーを撮影後に広いホテルでポツンとさせておくこと”とか書かれているかは分からないですけどね(笑)。グローバルビジネスの作り方という点で、ビジネスマンとしても勉強になりました」

家具レンタルサービスを始めた理由

その後、2018年4月末に役員3名を集めて『株式会社クラス』を設立。8月からサービスを開始した。このビジネスを着想したきっかけは、久保氏の実体験にあるという。

「僕は頻繁に引っ越しを繰り返しているんですが、その理由の一つが更新料を払うのがイヤだから(笑)。物件に長く住む人は本来、大家にとってありがたい“顧客”であるはずなのに、更新料を取るのが納得できなくて。ユーザーにやさしくないサービスは嫌いなんです。

そのため、いつも2年足らずで引っ越すわけですが、家具が新たな部屋の間取りに合わなければ、わざわざ買い換えていたんです。もったいないし、捨てるのも買うのもすごく大変。だったら、家を借りるように家具も借りられたらいいのに……と思ったのがきっかけでした」

現在、同社のスタッフは12名。3月末には倍に増える予定だということからも、急速な成長ぶりがうかがえるが、「ある程度の規模まで成長しても耐えられるように会社の仕組みを整えている」と久保氏は胸を張る。

 

「MUSE&Co.の時は初めての起業だったこともあって、とにかく売上を上げることに注力していて制度設計が二の次になってしまっていたんです。でも、そうすると規模が大きくなった時にひずみが生じ、結果としてそれが会社の成長の妨げになる。

今は売上を上げるための営業などはやっていないし、PL(損益計算書)上での黒字化も急いでいません。必要なのは、黒字化を焦ることより、正しい投資を勇気を持って行うこと。むりやり黒字化させようとすると、大きな仕事に挑戦できなくなり、それはスタッフの士気にかかわりますから」