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韓国経済、坂を転がり落ちるような勢いで減速中のワケ

八方ふさがりかもしれない
真壁 昭夫 プロフィール

経済・政治の両面で行き詰まる文大統領

文大統領は袋小路に入ってしまったといえる。まず、景気回復のけん引役であった半導体企業の業績が激減し始めた。2018年10~12月期の営業利益を見ると、SKハイニックスは前期比32%の減益、サムスン電子は同39%減益だった。韓国の企業や家計には、文政権が導入した増税ものしかかる。

文政権が支持率回復の切り札として扱ってきた北朝鮮との融和政策にも、限界が表れ始めた。北朝鮮は中国との関係強化に動いている。その上で、北朝鮮は米国と交渉を行い、体制維持のために有利な条件を引き出したい。北朝鮮が韓国との関係を重視する必要性は大きく低下したと考えられる。

 

米国ではコーツ国家情報長官が「北朝鮮による核放棄の可能性は低い」との見解を示した。加えて、国連は韓国が北朝鮮への制裁に違反していたとの指摘を行う方針をまとめた。文政権が北朝鮮との融和政策を正当化することは難しくなっている。文大統領は、わが国への強硬姿勢をとることでこの窮地を脱しようと必死だ。

韓国の対日強硬姿勢は今後も強まるだろう。わが国は、そうした韓国を相手にする必要はない。それよりも、国際世論を味方につけ、自国の主張が支持されやすい状況を目指したほうが良い。

同時に、近視眼的な発想で政策を進めてきた韓国の教訓を生かし、政府は長期の目線で構造改革などに取り組み、経済の実力を高めることに注力する必要がある。