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野村證券がガリバーから転落…「SBI証券」に負ける日

今週の「AI株価予報」で読む

野村證券のビジネスモデルが崩壊した

1月末から主要企業の決算発表が始まったことで、日本株市場はその決算動向に右往左往させられる相場環境が続いている。

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米中貿易戦争の影響が懸念されていた工作機器メーカーではファナックや村田製作所の決算内容を好感、不安感が払拭されたことで関連銘柄の株価が上昇する場面が見られた。

一方、新興市場ではサンバイオの新薬臨床検査の結果が不調であったことが発表されるや、マーケットに「サンバイオ・ショック」が勃発。東証マザーズ市場が全面安となる事態に見舞われた。

そうした日本株市場にあって、ズバリ的中率80%を超える『Phantom株価予報AIエンジン』(財産ネット社開発・運営、詳細はhttps://phantom-ai.com/)が導き出した「今週の注目銘柄」を紹介しよう。

まず、今週の『Phantom株価予報AIエンジン』がピックアップした大本命銘柄は野村ホールディングス(8604)である。

 

野村證券といえば、国内証券のガリバー企業である野村證券を傘下に持つ持ち株会社。

しかし、1月31日に発表した2018年12月第3四半期決算では最終利益が1000億円超の赤字に転落したことが発覚し、市場関係者たちを震撼させた。

財産ネット企業調査部長の藤本誠之氏が言う。

「野村證券は昨年末のソフトバンク上場時には主幹事を務めるなど、証券界では圧倒的な力を保有してきました。しかし、その存在感に陰りが出てきた。今回の決算ではソフトバンク上場による巨額の引き受け手数料があったにもかかわらず、赤字転落となった」

最終赤字額はリーマン・ショックが起きた08年以来、10年ぶりの水準というから状況は深刻である。

野村證券がここまで落ち込んだ背景のひとつには、法人部門の収益悪化がある。

グローバル世界に打って出るべく過去に海外大手金融機関を買収したものの、その成果が思ったようには出せず、今回大幅減損を強いられたかたちである。

ただし、それだけではない。

個人投資家の証券取引が低調で、手数料収入が減少していることが影響している」と前出・藤本氏が指摘するように、野村證券の「本業」である個人投資家向けの商売が足元から崩れ始めているのが大きい。

「実際、決算会見に姿を現した野村幹部が、『伝統的なビジネスモデルが転換点にきている』と本音を漏らしていた」(アナリスト)