# 金銭教育

将来、大金持ちになる子どもは「もし自分が社長だったら?」と考える

「世界の見方」を変えることから始めよう
菅井 敏之 プロフィール

「定額おこづかい制」は大問題

では、ここでひとつ質問。家庭を経営しているのは誰でしょう?

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お給料をもらって働いているお父さん?

パートで働きながら家事などの運営もしているお母さん?

子どもたちは、お金を稼ぐことはできないから「経営のお荷物」でしょうか?

共働きの家庭もありますし、稼ぎ頭であるお母さんを主夫であるお父さんが支えている家庭もあるかもしれません。ここで大切なのは、お金を稼いできてくれる人だけでなく、家族全員が、家庭の経営者である、と考えることなのです。

家族全員がいかに「自分の経営」を成り立たせるか、という発想こそが「家庭の経営」の基本です。家族ひとりひとりが、「お給料をもらう側」ではなく「給料を生み出して渡す側」の発想でいなければ、良い会社にはなりません。

家族全員が「家庭の経営」に関心を持つこと、そしてひとりひとりが「自分の経営を黒字で成り立たせる」という意識こそが、健全なファイナンシャル・リテラシーを育てていくのです。

そこで考えていただきたいのが「子どもの定額おこづかい制」です。

 

月々、定額のおこづかい制にしている家庭では、小学校に入ったから月に500円、2年生になったから600円に……と年齢に応じて増やしていく家庭が多いようです。

子どもに毎月定額のおこづかいをあげる、というのは、実は不思議なシステムです。

その月の働きや達成度いかんにかかわらず毎月の給料が口座に振り込まれる……これはまるで、入社したらよほどのことがないかぎり定年まで勤められる終身雇用制の会社で、年齢に応じてお給料が毎年昇給してきたかつての企業サラリーマンのようなもの。

現在はお勤めの方でもそんな悠長な時代ではありませんが、この“サラリーマン感覚”を育ててしまうのが、「月々支給のおこづかい制」だと私は感じています。

オーナーの目線とヴィジョンを育てるためには、まず、この受け身の意識=「受給者意識」から脱脚しなければいけません。

子どもへのおこづかいをどう渡すかは、ご家庭によってさまざまな考えがあると思いますが、わが家では、幼い子どもへのおこづかいは「働きに応じて」あげていました。

誰かが困っていることや悩んでいることを「発見」して、それを「解決」することで「お金がもらえる」ということが、ビジネスの基本だと考えるからです。