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「つみたてNISA」と「iDeCo」、どちらを選ぶのがおトク?

これで「年金不安」が消える!
40代貯金ゼロでも、定年までに3000万円。はたしてそんなことが可能なのだろうか? 資産運用会社「セゾン投信」社長で、『普通の会社員が一生安心して過ごすためのお金の増やし方』などの著書がある中野晴啓氏によれば、今からでも間に合う「正しい」お金の増やし方があるという。それは「つみたてNISA」と「iDeCo」の活用だ。しかし、どちらを選べばよいのか、迷っている人も多いだろう。中野氏にそれぞれの特色と、使い分けについて教えてもらった。

積立するなら「非課税口座」で

皆さんは積立投資をするにあたって、金融機関に証券口座を開くと思います。そして、その口座は基本的に課税口座です。

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つまり、その口座で取引することで発生した値上がり益、配当金、分配金、利金は、すべて課税対象になります。日本の場合は、利益に対して、その20.315%の税金が差し引かれます。

今まで銀行預金しか使っていなかった方は、「銀行の普通預金は、お金は殖えないけど、預けただけでは減らないから、やっぱり銀行がいい」と思う方もいるかもしれません。

一方で日本には資産形成で生じた利益に対して、課税しない「非課税口座」も存在します。iDeCo(個人型確定拠出年金)やつみたてNISAがそれです。

いずれもそれぞれ口座を開設しなければなりませんし、それなりに手続きが煩雑なので、面倒に感じる方も多いと思います。でも、本来なら20.315%が差し引かれていた分が非課税になるのですから、これは実質的にリターンが向上したのと同じ効果をもたらしてくれます。

 

仮に600万円の投資元本に対して、利益が100万円だったとします。

通常の課税口座であれば、100万円の利益に対して20.315%が税金で差し引かれますから、税額は20万3150円で、手取りは79万6850円になります。600万円を元本に見立てた場合の投資収益率は13.28%です。

これをつみたてNISA口座で運用すれば、100万円の利益はそのまま非課税で得られますから、投資収益率は16.66%になります。実に3.38%もリターンが改善されるのです。この効果は非常に大きなものです。

つみたてNISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)のメリットは、まさにこのリターンが大幅に改善されるところにあるのです。