2月 6日 米軍がベトナムで枯葉剤の本格使用を開始(1967年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1967年のこの日、ベトナム戦争中のアメリカ軍は、南ベトナム解放民族戦線が潜む森林を消失させ、また食糧生産を阻む目的で、枯葉剤の大規模な使用を開始しました(ランチハンド作戦)。

使用されたのは、〔2,4-ジクロロフェノキシ酢酸 (2,4-D) 〕と〔2,4,5-トリクロロフェノキシ酢酸(2,4,5-T)〕の混合剤でした。これは、農業用の除草剤を化学兵器に転用したもので、この枯葉剤作戦によってベトナムの森林の2割が破壊されたといわれています。

【写真】空軍機によって散布される枯れ葉剤
  空軍機によって、カンボジア国境に沿うように散布される枯葉剤 Photo by Getty Images

不純物として含まれる猛毒のダイオキシン類の一種2,3,7,8-テトラクロロジベンゾ-1,4-ジオキシン (TCDD)が、奇形やガン発生の原因になるとして、国際世論の非難を浴び、1971年に散布が中止されました。

ベトナムではこの作戦ののち、障害児(結合双生児、無脳症児など)の出産が急増し、大きな社会問題となりました。その数は20万人とされています。

枯葉剤は帰還した米兵にも被害を出し、ベトナムでは3世代を経過しても障害が続いていると報道されています。