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フェイクニュースに騙されるのは若者か老人か…?最新の調査結果

米大統領選の分析がようやく出た!
トランプを当選させた大統領選において、フェイクニュースをフェイスブック上でシェアしていたのは誰だったのか? ──答えは「高齢者」だ。いったい何が起きていたのか、最新の分析を紹介する。

初めての大規模調査

2016年の米国大統領選挙の期間中、65歳より上の超保守派の人は、穏健派および超リベラル派の若い成人と比べて、SNS上でニュースに見せかけた嘘の情報をおよそ7倍多くシェアしていたことが、新しい研究により明らかになった。

今回発表されたのは、「偽サイトからのリンクを誰がシェアしているのか」を調べた、初めての大規模研究である。

まず明らかになったのは、「そうした行動を取っている人は、あまり多くはない」ということであった。

2019年1月9日に「Science Advances」誌に発表された論文によれば、2016年の米国大統領選挙期間中に嘘の情報をシェアした人は、調査対象全体の8.5%(およそ12人に1人)しかいなかったという。

しかしシェアをした人は年齢が高く、より保守的である傾向があった。

この論文の共著者で、ニューヨーク大学のソーシャルメディア・政治参加ラボ(Social Media and Political Participation Lab)の共同ディレクターである、政治学が専門のジョナサン・ナグラー教授は、「素早く広がる性質のあるものを、誰がシェアしているのか明らかにしなければならない」と語る。

「驚くべきことに、高齢の人々は、若い人よりも嘘の情報をシェアする可能性が大幅に高いのだ」

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2016年にはロシアの工作員が、大統領選に干渉するためにフェイスブックなどのSNSプラットフォームを悪用した。フェイクニュースを広めたり、アメリカ人になりすましたり、ターゲット型広告を展開したりして、投票結果に影響を与えようとしたのだ。

これはSNS企業にとってまったくの不意打ちだった。それ以来SNS企業は、嘘の情報との戦いに巨額の費用と膨大な人手を費やすようになったのだ。

膨大な面接調査の結果わかったこと

プリントン大学とニューヨーク大学の研究チームは2016年に、2711人のフェイスブックユーザーに対して面接調査を実施した。対象者のうち、半数近くが自分の全投稿を研究チームに提供することに同意した。