「熱すぎる食事はがんを招く」は本当か…専門家の見解

ほどほどの熱さがよいようで
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炎症を抑える食べ物

しかも、恐ろしいことに、炎症は臓器だけでなく「脳」でも発生する。

「アルツハイマー型認知症は、アミロイドβというタンパク質、いわゆる『脳のゴミ』が蓄積され、記憶力などが低下していくと考えられています。

脳内で炎症が起こると、『炎症が起こっていますよ!』と知らせる物質が発生するのですが、これが逆に認知症の原因となる脳のゴミを引き寄せてしまうのです。

また、脳のエネルギー源であるブドウ糖を取り込む仕組みにも障害を起こします」(前出・熊沢氏)

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このように慢性炎症は病気の源となるだけでなく、脳の機能を衰えさせ、老化の進行も早める。

どうにかして予防する手立てはないのか。

熊沢氏は「抗炎症作用」のあるビタミンDを積極的に摂ることを勧める。

「ビタミンDはサケやサンマなどに多く含まれていますが、一番いいのは、適度な時間、日光にしっかり当たることです。そうすれば体内でビタミンDを生成することができます。

あとは赤ワインなどに含まれるポリフェノールの一種である『フラボノイド』、玉ねぎの皮に含まれる『ケルセチン』も抗炎症作用があります。乾燥させて粉末にしたものが市販されているので、それを料理に混ぜると効果的です」

 

すべての病は小さな炎症の積み重ねから始まる。

最後に貝原益軒の言葉をもう一つ紹介しておく。

「人生に飲食をしない日はないが、常にほどほどにしておかないといけない。昔から口は災いのもとというが、口から入るもので病気になる」

アツアツのお茶や味噌汁は、できるだけ飲まないようにする。そして、酒も食事もほどほどにしておくことが大切である。

八代亜紀の『舟唄』じゃないが、お酒はぬるめの燗にして、あぶったイカでも噛む。それくらいがちょうどよさそうだ。

「週刊現代」2019年1月5日・12日合併号より