1970年代テレビドラマ「いまじゃ考えられない」驚きのシーン

日本のおふくろ、本物の刑事がいた
週刊現代 プロフィール

美しい松坂慶子のバニー姿

最後に'70年代のドラマヒロインを一気に振り返ろう。まずは、岡崎友紀。『おくさまは18歳』は最高視聴率が30%を超えた大ヒット作だ。

幼妻は岡崎演じる女子高生、夫は妻が通う高校の教師(石立鉄男)。だが、二人は夫婦であることを周囲には秘密にしている。

「ようし、人から後ろ指をさされないような、いい奥さんになってやるんだから」

そう腕まくりする岡崎が可愛らしかった。

『花は花よめ』は隠れた名作。とにかく主演の吉永小百合が可憐なのだ。

「売れっ子芸者から生花屋に嫁いでいきなり3児の母になる。当時まだ20代半ばの吉永小百合がフレッシュなんです。児玉清とのカップルがなんとも洒落ていました」(映画評論家・樋口尚文氏)

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『俺たちは天使だ!』のヒロイン、多岐川裕美に中高生は夢中になった。

「探偵事務所を舞台に、主演の沖雅也を中心にした男たちの群れに、日本人離れした美貌と気品を持つ多岐川がマッチしていました。男どもを手玉に取るクールな態度に、当時の若者は憧れましたね」(前出・長月氏)

五木寛之氏原作ドラマ『水中花』では、松坂慶子が世の男性を魅了した。

「昼は速記者、夜はコーラスガール。黒網タイツのバニーガール姿の松坂は知性と色気を兼ね備えていました。その姿で『愛の水中花』を歌うシーンは最高に美しかった」(前出・桧山氏)

 

昭和の名ヒロイン、山口百恵を忘れるわけにはいかない。代表作「赤いシリーズ」の計10作品のなかでも、『赤い疑惑』が出世作である。

山口百恵演じる17歳の幸子は白血病を患うが、医学生・光夫(三浦友和)に励まされ、愛し合う。ところが、光夫は異母兄だった。死を悟った幸子は、光夫とともにヨットに乗り、沖へ出る。そして幸子は光夫に抱かれながら、落命する。

「私、何に生まれ変わるかな?花だったら何がいいかしら。そうだ、光夫さんの好きなわすれな草ね」

泣くなというほうが無理だ。ページ末のリストを見返すだけで、'70年代の思い出が蘇える。

「週刊現代」2019年1月5日・12日合併号より