これから「イバラの道」を突き進む日産に、いま提案したいこと

負の遺産を払しょくするためには…

新しいページは開いたが…

ルノーは24日、取締役会を開き、カルロス・ゴーン会長兼CEOからの辞任の申し出を承認した。後任の会長には、フランスのタイヤメーカー・ミシュラン現CEOのジャンドミニク・スナール氏が、後任のCEOにはルノー現CEO暫定代行のティエリー・ボロレ氏がそれぞれ就任することも決めた。

これを受けて記者会見した日産自動車の西川廣人社長兼CEOは、4月中旬に臨時株主総会を開催し、ゴーン氏とクレッグ・ケリー氏の取締役を解任すると同時に、ルノー新会長になるスナール氏をゴーン氏の後任の取締役に迎える方針であることを発表した。

日産は昨年12月に設置した社外取締役と社外有識者で構成される「ガバナンス改善特別委員会」で、取締役会の在り方などを検討している。ゴーン氏の異常な独裁、暴走、会社の私物化を招いた取締役会の改革を進めるのが狙いだ。

 

今年3月末までに同委員会から答申を受けて、4月、5月に日産の新たなガバナンス体制を議論する計画。その前にスナール氏を日産の取締役に受け入れることで、ルノー側の意向も日産のガバナンス改革に反映させていきたい考えだ。

また西川氏は記者の質問に答える形で「新しい体制を軌道に乗せてバトンタッチしたい」とも述べ、時期は明言しなかったが、社長を退任する考えも示した。

会見の冒頭部分で西川氏は「スナール氏は非常に優れたビジネスマンであり、ルノーの新体制を歓迎したい。ルノーとのアライアンスの大きな節目であり、新しいページの第一歩」などと語った。ゴーン氏が昨年11月19日に逮捕された後、日産はすぐにゴーン氏のCEO職を解いたが、誤算だったのは、推定無罪を盾にルノー側がゴーン氏の解職に動かなかったことだ。

日産側は、ルノーもゴーン氏を排除して初めてアライアンスの今後について議論するという考えだった。しかし、日産側がゴーン氏が行った不正をルノーの取締役会に説明しようとしても、ルノーに残ったゴーン派の役員で、広報や取締役会事務局などを担当するムネ・セペリ副社長らがそれを阻止して、ルノーと日産のコミュニケーションが進まないようにした。ゴーン派の狙いは、ゴーン氏が保釈された後に西川氏に「反撃」する狙いがあったと見られる。

しかし、ゴーン氏が1月11日に特別背任容疑で起訴された後、保釈申請が2回却下され、勾留が長期化する見通しになったことで、ゴーン氏側の「策略」は狂った。ルノー側もこれ以上、日産との交渉が停滞すると本業に与える影響も大きいと判断し、ゴーン氏に辞任を迫り、ゴーン氏がそれを受け入れたことでルノーCEOの退任が決まった。

ゴーン氏のルノーCEO職の事実上の解任は、西川氏が言うように「新しいページの第一歩」であることは間違いない

しかし、日産とルノーの今後についてだが、おそらく茨の道が待ち受けている。

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