退職後の生活費を引き下げるオドロキの方法

3つの対策で必要資金を低減させよう
野尻 哲史 プロフィール

再雇用は良いことばかりではない

フィデリティ退職・投資教育研究所が2015年に行った「60-65歳で退職金を受け取った8000人アンケート調査」の結果からは、簡単に再雇用、継続雇用が良いとはいえない姿が浮かび上がりました。

最近、雇用延長といったことがよく聞かれるようになっていますが、現状ではまだまだ60歳定年が多く、そこから再雇用、雇用延長といった雇用形態になっているようです。

このアンケートに回答された8630人のうち4092人が、「退職後の主な収入源は働くこと」と回答しています。しかし、そのうち再雇用されているのは74.2%に留まり、20.4%はアルバイト程度にとどまっています。働くとはいってもなかなか厳しい状況にあるようです。

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さらに、その再雇用されている人でも年齢が高くなるほどに、その比率は低下していることがわかりました。とくに「従前と同じ会社に再雇用されている人」の比率は年齢とともに低下しており、「違う会社に再雇用されている人」は年齢の影響が少ないように見受けられます。

代わって年齢とともに比率が増えているのが「何もしていない」という人。安易に「従前と同じ会社に再雇用されること」がいいことかどうか、長い目で見る必要があります。

さらに詳しく知りたい方は、拙著『定年後のお金──寿命までに資産切れにならない方法』(講談社+α新書)の第2章、第3章、第4章を参照してください。