資産形成の初心者こそ、「世界市場」に分散投資しなさい

いま買うべき投資信託とは?
中野 晴啓 プロフィール

世界経済はこれからも成長する

なかには海外のファンド、ましてや新興国に投資することに心配を覚える方もいるでしょう。

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世界中の株式に分散投資することが、果たして着実な資産の成長につながるかどうかといえば、そこには合理的な納得性があります。

前述しましたが、これから世界人口はさらに増加傾向をたどります。

第二次世界大戦が終了した直後、1950年の世界人口がどのくらいだったか、ご存じですか。25億人です。それが、2015年時点では73億人にまで増えました。

人口増加は、決してよいことばかりではありません。真っ先に思い浮かぶのは食糧問題でしょう。果たして、今の食糧事情で、将来的に100億人を超えてくる世界の人々の食事を賄うことができるでしょうか。

地球環境の問題もあります。すでに中国が先進国に近づくレベルまで発展し、インドも次に追随しています。

さらに、これから2100年までの人口増加は、アフリカで起こります。アフリカはすでに、世界各国にとって将来の巨大マーケットという位置づけでの期待が高まっています。当然、アフリカもいずれ今以上に工業化が進み、先進国の仲間入りをめざした成長が始まるでしょう。

こうして発展する地域が増え、自動車にガンガン乗るようになり、工場がフル生産し、石油や鉱物資源をどんどん使う時代が到来した時、果たして地球は持つのでしょうか。

かといって、これまで長年にわたって、先進国としての特権を思う存分に使い、豊かな生活を享受してきた先進国が、他の国に対して成長するな、などと言う権利はどこにもありません。

 

ただ、私はそういう問題があることは認めますが、それでも未来に対しては楽観的です。人類の英知は、必ずこれらの問題に対するソリューションを見つけるはずです。そして、そのソリューションは、さまざまなテクノロジー、科学の発展を引き起こし、経済の成長エンジンになっていくはずです。

その間、日本は人口がどんどん減少を続け、経済的には非常に厳しい局面を迎えるかもしれません。

しかし、私たちが投資するお金は、国境を越えて世界中に広がっていきます。そのお金が、再び私たちの手元に戻ってくる時には、世界経済の成長を反映して、より大きく殖えているでしょう。

まさに、世界経済のダイナミズムです。これが失われない限り、世界経済は成長を続けていくでしょうし、それに伴って株価も上昇し、それに投資している人の資産を殖やし続けるのです。

資産運用においてはシンプルがとても重要です。あまりにも複雑怪奇なポートフォリオを組んでしまうと、どこにリスクの所在があるのか、見当がつかなくなります。

この点、円預金以外の資産は、世界中の株式市場に分散投資するグローバル株式型投資信託1本で済ますことができれば、資産運用のことで悩む必要がなくなります。

円預金以外の金融商品で資産運用をした経験のない人は、グローバル株式型投資信託か、グローバルバランス型投資信託のいずれかを、自分のリスク許容度に応じて選び保有すれば、それで資産形成は十分だと思います。