資産形成の初心者こそ、「世界市場」に分散投資しなさい

いま買うべき投資信託とは?
中野 晴啓 プロフィール

いま買うべき投資信託は?

MSCI-ACWIの過去のリターンは、2018年11月末時点において、以下のようになります。いずれも各期間における年平均リターンです。

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過去1年間 +0.4%

過去3年間 +6.2%

過去5年間 +8.9%

過去10年間 +13.2%

過去15年間 +8.0%

過去20年間 +5.2%

過去20年間といえば、1998年11月末から2018年11月末までですから、この間には2000年のITバブル崩壊や、2001年9月の同時多発テロ、2007年のサブプライムショック、2008年のリーマンショックなど、マーケットに大きな影響を及ぼした事件が含まれています。

そういう混乱を乗り越えて、年平均+5.2%のリターンを安定的に積み上げてきたのが、MSCI-ACWIというインデックスなのです(ウェブサイトなどで、その金融商品の「商品案内」のところを見ると、どの指標に連動するのかが書かれています)。

この数字を見れば、同インデックスへの連動を目指すインデックスファンドなら、比較的安心して保有できそうです。

そこまでのリスクを受け容れることができないという人は、世界中の株式と、世界中の債券に分散投資する投資信託で運用するという手もあります。

 

手前味噌で大変、恐縮ですが、セゾン投信が運用している「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」は、新興国を含む世界中の株式市場と債券市場に、半分ずつ分散投資しています。

そのため、世界中の株式に分散投資するMSCI-ACWIよりも、値動きはさらに穏やかなものになります。また先ほどの金融庁お墨付きの商品の中にも入っています。

過去の運用成績は次のようになります。数字は2018年11月末時点のものになります。

過去1カ月間 +2.1%

過去6カ月間 +2.0%

過去1年間 -0.9%

過去3年間 +6.2%

設定来 +44.0%

この投資信託の運用がスタートしたのは2007年3月です。運用開始からすぐにサブプライムショックとリーマンショックに見舞われ、一時的に基準価額は大きく下落しましたが、その後は着実に上昇してきました。

ちなみに設定されてから2018年11月末まで保有し続けた場合の年平均リターンは、概算値で4.40%になります。債券が半分組み入れられている分、MSCI-ACWIに比べてリターンは小さいのですが、その分、基準価額のブレは比較的小さめに抑えられており、リスクはそれほど大きくありません。

このように、さまざまな資産クラス、さまざまな国内外のマーケットに分散投資した投資信託であれば、安心して持つことができると思います。