株価暴落に怯えない「毎月1万円・積み立て投資家」たちの凄み

投資を長く続けるのに大切な1つのこと
藤野 英人 プロフィール

「下げ相場」こそがチャンスになる

しかし、投資をしていれば相場変動の影響を受けることも間違いありません。その影響を緩和するのが、実は「積み立て投資」なのです。

次の図をご覧ください。

1月に基準価額1万円だった投資信託が8月までずるずる値下がりして3000円になり、その後上昇に転じて12月には7000円になったとします。この投信に毎月1万円ずつ、合計12万円を積立投資をしたとして、1年後の評価額はいくらになるでしょうか。

答えは、③15.3万円です。

投資を始めたときは1万円だった価格が、1年後には7000円になっていますが、評価額は投資額を上回っているのです。

これは、基準価額が下がっているときにも一定額ずつ買い続けたことによって多くの口数を購入でき、投資信託1口あたりの平均取得額が下がったからです。計算してみると、1口あたりの平均取得単価は5483円。基準価額が少し戻って7000円になり、利益が出たというわけです。これが積立投資の効果です。

この積立投資の効果を見ると、「値下がりしているときにたくさん買っておくと、後で価格が戻ったときに利益を出しやすくなる」ことがわかります。

ですから、積み立てをしているときに相場が下がったら「いまがたくさん買えるチャンスだ」ということになります。値下がりを怖いと感じるのは自然なことですが、そこで積み立てを止めない勇気を持つことが、積立投資で成功するための大切なポイントなのです。

 

それでも「値下がりが怖い」という人には、いったん積み立てを始めたら、そのことを考えないようにすることをお勧めします。というのも、当社には10年間「ひふみ」を積み立ててきちんとお金を増やしているお客さまがたくさんいますが、そういった人の多くは「いま、投資したお金がどれくらいになっているのか」をあまりチェックしていないようなのです。