孫正義のビジョンファンドが投資した米国版「無印良品」が不調なワケ

一躍脚光を浴びたその裏で…
飯塚 真紀子 プロフィール

CEOが語ったこと

テックニュースサイトRecodeは、「ブランドレス」の問題をこう分析している。

1. 10万アイテム以上販売しているオンライン通販企業と比べると、圧倒的にアイテム数が少ない。
2. 低価格、高品質でデザイン性の高い商品は競合する企業も展開しており、十分な差別化ができていない。
3. 消費者が頻繁に購入する生鮮食品を販売していない。

つまり、「ブランドレス」はニッチ市場も、その反対の大市場も十分に掴んでいない中途半端な立ち位置にあるというのだ。

「ブランドレス」は私企業であるため数字を公表しておらず、どの程度成長しているかは不明だが、リサーチ機関が出した数字について「ブランドレス」の共同設立者でCEOを務めるティナ・シャーキー氏は、オブザーバー紙のインタビューで、

「ブランドレスの顧客定着率は素晴らしいんですが、食品や日用品市場ではオフラインで購入する消費者がまだ多く、オンラインで購入する消費者は5%もいないという現状があります。また、TAM( Total Addressable Market、実現可能な最大の市場規模で、市場における製品またはサービスの総需要)は成長し続けているんです。

 

ソフトバンクは当社のビジョンが現代の消費動向にかなっていると考えて投資しています。ビジョン・ファンドは、将来性のある大きなビジョンを持った企業に投資するために設立されたので、商品だけではなく、供給チェーンや配送法が今後どうなるか、実際、ブランドの将来性を重視しているのです」

と説明している。

孫氏が将来性を見出した「ブランドレス」が、今後、どう成長していくか注目したいところだ。