では、次の周期表を使って、このワークの答え合わせをしてみましょう。
使用法や使用量の違いはあれど、種類だけに注目すれば、研究者と遜色ないほどいろいろな元素が身近になっていることを感じていただけるはずです。
現在、科学技術の発展に伴い、研究者だけでなく私たちも考えなくてはいけない問題がたくさんあります。そういった問題、たとえばレアメタル問題や放射性物質の問題などを考える際、周期表は私たちにとっても有用なツールになります。
ぜひ、2019年は、周期表をフックにしてこれからの科学との付き合い方について考える機会を持ってみませんか?
最後に、日本の国際周期表年実行委員会実行委員長である玉尾皓平(たまお・こうへい)先生から、皆さんへのメッセージを預かってきました!
玉尾先生は、上記の「一家に1枚元素周期表」の監修者でもあります。
「周期表には、自然界に存在する約90種類の元素を発見してきた科学者たち、それら元素の性質を調べて多くの物質を作り出し豊かな文明社会を築いてきた科学者や技術者たち、さらには、人工元素の合成で極限への挑戦を続ける研究者たちのドラマが詰まっています。
私はこれまでにも、その方々への尊敬の念・感謝の念と共に科学技術全般への憧れと夢を抱く若者たちがたくさん育ってくれることを願い、上記の「一家に1枚周期表」のような周期表に取り組んできました。
国際周期表年の活動でも、特に次代を担う若い人たちとその思いを共有し、科学技術のさらなる発展につなげていけたらと願っています」
今回の周期表に関する記事はいかがでしたか?
みなさんの周期表への想いが少しでも高まっていたら本望です。
2019年は全国各地、世界各地で周期表のイベントが開催されます。
ぜひ、未来館でも科学コミュニケーターと元素周期表について語りましょう!
待ちきれないみなさん、例のあのフレーズを唱えて、この記事を締めようではありませんか!
準備はいいですか? せーの!
「水兵リーベ僕の船……」