誕生から150周年を世界中で祝福される「周期表」はココがすごい!

2019年は「国際周期表年」です
梶井 宏樹 プロフィール

その後もさまざまな研究によって元素の理解が深まることで、周期表は姿を少しずつ変えていき、2016年11月、ニホニウム(113Nh)、モスコビウム(115Mc)、テネシン(117Ts)、オガネソン(118Og)の4元素の正式名称が認められたことで、現在の周期表の姿になりました。

こういった点から、「周期表に詰まっているのは元素の知識だけではない!周期表は私たちの目に見える形で、その時代の元素への科学的理解を反映している!」と私は強く思うのです。

ここまで読んでいただいた方はお気づきになったかもしれません。

「科学的な理解が進むことによって周期表が変わってきた」ということは、「周期表はこれからも変わる可能性がある」ということです。

実際にこれまでに提案された周期表の種類は1000を超えると言われています。

周期表スパイラル周期表(テーオドール・ベンファイ、1960年) Photo by Wikimedia Commons

次に新元素が周期表に加わるとき、あるいは元素や周期律への理解がいっそう深まったとき、私たちが目にする周期表はいったいどんな形になるでしょう……。

もしかしたら、今の周期表を見た未来の人は「なにこれ?」と言っているかもしれませんね。

 元素って本当に身近?

「そうは言われても、あまり身近に感じないなあ……」と思ったそこのあなた!

良かったら、冒頭の真っ白な周期表を使って、ほんの少しでも使ったことがあると思う元素に色付けしてみませんか?

水素(H)や酸素(O)、鉄(Fe)や銅(Cu)などの「身近だなあ」と感じる元素がチラホラ……。一方で、「こんな元素どこで使われているの?」と思うようなものがたくさんありますね。

ちなみに、私の知り合いの研究者に「研究を含めて一回でも使ったことのある元素に色を付けてください」とお願いしたところ、以下のようになりました。

周期表(協力: 東京大学 大学院工学系研究科 特任研究員 中川貴文氏)

みなさんの結果と比べるといかがですか?

「研究者になるとこんなにいろいろな元素を使えるの?」
「やっぱり私たちにとってはそんなに身近じゃないなあ」

などなど、いろいろな感じ方があったかと思います。