メンデレーエフの記念切手(Photo by Getty Images)

誕生から150周年を世界中で祝福される「周期表」はココがすごい!

2019年は「国際周期表年」です

こんにちは! 日本科学未来館 科学コミュニケーターの梶井です。

2018年は、「はやぶさ2」の小惑星Ryuguへの到着や本庶佑先生のノーベル生理学・医学賞受賞など、私たちを元気づけるような科学の話題が多かった一方で、大手企業によるプラスチック製ストロー廃止や各地で起こった異常気象、大規模な通信障害など、これからの科学と社会の関係を考えさせられる出来事もいろいろありました。

2019年はどんな年になるでしょうか。

私たち日本人にとっては改元が一番大きなイベントになるかと思います。その他にもアポロ11号の月面着陸から50年、ラグビーワールドカップなど大きく取り上げられそうなトピックスがありますね。

どれも要チェックですが、私にはとても楽しみにしている行事があります。

その行事とは……国際周期表年

正式名称は、「国際周期表年2019(IYPT2019; International Year of the Periodic Table of Chemical Elements 2019)」。

2019年はドミトリ・メンデレーエフ(1834~1907、ロシア)が、「周期律」を発見してから150周年という記念の年なのです!

周期律とは、原子番号順(メンデレーエフの時代では原子量順)に元素を並べると、元素の性質が周期的に変化するという法則。

これを一目でわかる形にしたものが「周期表」なのです。

周期表周期表(著者作成)

国際と冠されているだけあり、日本だけで盛り上がるイベントではありません。国連とUNESCO(国際連合教育科学文化機関)によって宣言された国際的な通年行事で、2019年1月29日にパリで開会式、12月5日に日本で閉会式が行われます。

ですが、なぜ周期表はこれほど注目されるのでしょうか?

本記事では、私が思う周期表の凄いところと、ある研究者からのメッセージを紹介します。

どうぞお付き合いください。

周期表のココがすごい!

周期表のすごいところは、やはり、「この世を構成する元素の性質が一目でわかる、予測できる形になっているところ」ではないでしょうか。

少し古典的ですが、「縦の列(同族)の元素の化学的性質は似ている」などの例は有名かと思います。18族の貴ガス(希ガス)は反応しにくい、1族のリチウム(Li)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)の単体は水と激しく反応するといった、学校で必ず習うアレです。

こういった特性から、周期表は新元素の予測や超伝導体の開発などさまざまな研究に活用されてきました。

150年もの間、基本的な形を変えずに科学の最も重要なツールの1つとして使われ続けられているところは本当にすごいですね。

さらに今回は、「私たちの目に見える形で、その時代の元素への科学的理解を反映しているところ」という点も紹介します。