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軽自動車の「届け出済み未使用中古車」が増える理由とトクする買い方

軽自動車の闇…?
渡辺 陽一郎 プロフィール

「届け出済みの未使用中古車」で失敗しないために

また現時点で新車を買えば2019年式だが、届け出済み未使用中古車には、2018年に届け出された「前年式」も多く流通している。数年後に愛車を売却する時には、年式が重要で、3年以内に手放すと2018年式では売却額が数万円下がることも起こり得る。逆に購入して10年くらい使えば、売却額が大幅に下がるから、1年の違いは大した差額にならない。短期間で乗り替えるなら注意したい。

 

また新車と届け出済み未使用中古車では、利用できるサービスにも違いがある。低金利で、なおかつ3年後の残価率が45~50%と高めになる残価設定ローンは、基本的に新車購入でないと利用できない

エンジンオイルやオイルフィルターなどの交換と点検を割安に抑えたメンテナンスパッケージも、新車購入のみを対象にした割安なコースがある。

従って届け出済み未使用中古車を選ぶとすれば、いくつかの条件をクリアする必要がある。

まず新車の商談も行って、それよりも明らかに安く買えることを確認したい。さらに現金で購入して長く使い、メンテナンスは自分が懇意にしている修理工場で安く受けることなどが挙げられる。

例えば購入するのが修理工場に併設された中古車店で、購入時には不可解な法定外費用を請求されず、本業の修理工場で新車ディーラーよりも安く車検や点検を受けられるなら、選ぶ価値も生じるだろう。

要するに「届け出済み未使用中古車と新車ではどちらの価格が安いか」ではなく、「購入後のメンテナンス費用や売却額まで含めて、自分の使い方で費用を総合的に節約できるのはどちらか」と考える必要があるわけだ。

クルマに限らず、商品やサービスを買う時に「ウマイ話」はない。トクするメリットがあれば、必ず損する要素もつきまとう。自分にとってメリットが多く、損失の少ない買い方をすることが大切だ。

なお、届け出済み未使用中古車が数多く流通すると、普通に使われた中古車の価格も値崩れを生じて安くなる。これに連動して、数年後の売却額も下げてしまう。つまり届け出済み未使用中古車は、ユーザーの資産価値を減らしてしまうのだ。そこで業界は自粛を呼びかけているが、先に挙げた理由で、なかなか減らない。このような弊害があることも知っておきたい。