40代貯金ゼロなら、何が何でも「月5万」の積み立てを始めよう

これで「年金不安」も怖くない
中野 晴啓 プロフィール

老後に「月33万円」を目指す

このお金をさらに年平均3%で運用しながら、30年後に残高がゼロになるまで毎月引き出し続けたとしたら、月々の引き出し金額は13万5000円になります。もし厚生年金を月20万円ほど受給できれば、月々の生活に使えるお金は33万5000円。まあまあの生活が送れると思います。

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たとえ退職金が出ない会社であるとしても、2000万円あれば、それを元手に運用することができます。それを使いながら100歳まで運用していくのには、十分とはいえないかもしれませんが、それでも普通に暮らしていくために必要な金額は満たせると思います。

もちろん、お金の価値は物価との見合いで決まりますから、今後、急激な物価上昇に見舞われないという前提条件付きですが、このように計算していくと、自分自身の老後の生活に関するイメージが、何となくできてくると思いませんか。

これは意外と大事なことで、このような金銭面のイメージをつくっておけば、若いうちから老後の資金繰りに必要以上の悩みを抱え、人生を楽しまずにひたすら貯蓄に走る、というような状態にならずに済むはずです。

月5万円の積立金額に、思わず腰が引けてしまった人もいると思います。でも私は、「せいぜい2万円が限界」という人に対して、甘い顔はしません。何が何でも毎月5万円の積立をしてください。

 

「5万円かぁ……」と溜息をついているあなた。歳はいくつですか。40歳を超えていたら、もう何が何でも毎月5万円を積み立てる必要がありますが、20代、30代なら、5万円も積み立てなくても大丈夫です。

なぜなら、時間が味方をしてくれるからです。

たとえば25歳から65歳までの40年間、あるいは35歳から65歳までの30年間、それぞれ年平均3%の利回りで積立投資をし、2230万円をつくるには、月々いくらずつ積み立てればよいのかを計算してみましょう。

積立期間を40年間にするならば、月々の積立金額は2万4000円、積立期間を30年間にするならば、月々の積立金額は3万8000円です。40歳から積立投資を始めるのに比べて、月々の積立負担は大幅に軽減されることがおわかりいただけると思います。

投資を始めるなら、若いうちからのほうがよいと言われるのは、こういう事実があるからです。