無人レジ戦争「セルフレジから無人レジのハードルは意外と高かった」

アマゾン・ゴーのライバルも日本上陸

セブン-イレブンが顔認証システムを投入した新店舗

セブン-イレブン・ジャパンは12月17日、NECの社員が入居する東京港区にある三田国際ビル(地上26階、地下3階)の20階にお財布なしで買い物ができる店舗をオープンした。

広さは、26㎡。通常のコンビニよりも狭いスペースだ。商品数も約400品目と標準的なコンビニ(約2900品目)の1割程度しかない。

 

「もともと地下一階にセブンイレブンがあったんですが、昼時に全フロア―から客が殺到して混雑する。そこで5年ほど前からNECさんとともに、中層階にも省力型店舗を作りたいという話をしていたのです」(セブン-イレブン広報担当者)

しかし、このレジをつくるだけでは芸がない。そこで、かねてからNECとともに開発を進めていた顔認証を使った「セルフレジ」の導入をすることになったという。

「通常の店舗であれば、2~3人程度の店員が必要なのですが、この店舗は1人の店員で対応ができます。あらかじめ登録していた顔を店内のカメラで認証を受けます。商品をレジに持っていくと、商品のバーコードを読み取り決済します」(セブン-イレブン広報担当者)

今回の店舗では事前に顔を登録する、もしくは事前登録していない社員は社員証で特定し、バーコードで読んだ商品の代金を給料から天引きするという仕組みになっているという。

「NECのビルのように高層ビルにはまだまだ閉鎖立地があります。具体的にはどのくらいの市場があるかは今のところ数字で示すことはできませんが、かなりの市場規模があることが期待され、すでに多くの問い合わせが来ています。こうした店舗では小回りの利くものが求められており、こうしたところを積極的に導入していきたいと思っています」(同)

流通業界でセルフレジの取り組みは、すでに2000年代半ばから始まっていた

イオングループがセルフレジを導入したのは2004年から。レジの混雑を解消するためだ。仕組みはいたって単純でレジのプレートに商品の入った買い物かごを置いて、客が自分で商品のバーコードをスキャンして、総額が表示されるというものだ。バーコードのないものは該当商品のボタンを押し、決済する。

決済は現金のほか、キャッシュカード、WAONなどを利用することができる。
すでに400店舗のうちの260店舗に導入されており、「今後は状況を見ながら増やしていきたい」(イオンリテール広報担当者)という。