# 離婚

38歳専業主婦が不倫夫から「1億5000万円」をゲットした凄テク

泣き寝入りしてたまるもんか
露木 幸彦 プロフィール

娘の将来のために

「娘は小さいときから『お父さんみたいになりたい!』と言い、医師を目指し、勉強や習い事を頑張っています。私も娘の夢をかなえてあげたいんです。離婚しても医師になれる環境を整えてあげたいんです!」

最後に3つ目は医学部の学費です。

 

夫は娘さんにとって決して「いい父親」ではなかったはず。仕事を口実にほとんど家に帰らず、珍しく姿を現したかと思えば偉そうに威張り倒して母親(聖さん)を泣かせる有様。多感な年頃なので父親の影に女がいることを勘付いていた可能性も。それでも父親に対する嫌悪感や不信感を表に出さず、医師である父親に憧れ、同じ職業を目指すような健気な娘さんです。

ところで、夫の出身は私立大学の医学部。特に私立の学費は数千万円は必要で、国公立に比べて一桁違うので親御さんの負担は並大抵ではありません。実際のところ、貸与型奨学金を頼って卒業後に返済に苦しむ学生も多いなか、夫の実家は恵まれていました。

なぜなら、地元の名士である父親が先祖代々、受け継いできた土地の一部を売却し、医学部の学費に充ててくれたので夫は将来にツケを残さず、難なく医学部を卒業し、医師免許を取得し、付属の病院に就職することができたのです。

今の自分があるのは誰のおかげか。もう一度、その気持ちを思い出させることが大事です。そうすれば娘さんに向かって「俺は親父に出してもらったけど、俺はお前に(医学部の学費を)出すつもりはないから」などと口が裂けても言えないでしょう。

祖父から父へ、父から娘へバトンを渡すのが一家の理想ですし、吉岡家にとってのバトンは医学部の学費なのです。もちろん、娘さんがどこの大学、学部に進学するのか特定することはできませんが、とりあえず夫と同じ大学、学部の学費と一致させることにしました。

具体的にいうと入学金は100万円(初年度のみ)、授業料は年350万円(1~6年目)、教育充実費は初年度が510万円、2~6年目は190万円なので、夫は聖さんに対して1年目は960万円、2~6年目は年540万円を支払うことを約束しました。

合計で3660万円ですが、無条件で支払うわけではなく、娘さんが「医学部に合格したら」という条件付きです。

ところで今年は医学部の入試において現役や男子の学生が優遇される反面、浪人や女子が冷遇され、大学側が意図的に合格率を引き下げていたことが判明し、社会問題として大きな注目を集めました。

現在、7歳の娘さんが受験するのは10年後。娘さんがまだ医師を目指しているかどうか分かりません。しかも、医学部は難関中の難関ですし、娘さんの努力が必ずしも報われるとは限りません。

しかし、無事に合格した場合、初年度の学費を用意できずに入学できなったり、入学しても学費を納付できずに退学せざるを得なかったりする事態は陥らないのは大きな収穫でした。