中国に加え韓国も離反...日本にはいま「アジア戦略」の再構築が必要だ

これで友好国と言えるのか?
長谷川 幸洋 プロフィール

韓国は、もはや…

それから韓国である。文在寅(ムン・ジェイン)政権の反日姿勢はますます、はっきりしてきた。慰安婦問題での和解・癒やし財団の解散、徴用工問題、国際観覧式での自衛艦旗(旭日旗)掲揚拒否事件に加えて、今回のレーダー照射事件だ。

そもそも、韓国の駆逐艦は日本の排他的経済水域(EEZ)で何をしていたのか。「北朝鮮の漁船を救助していた」のだとしても、通りかかった日本の海上自衛隊哨戒機に火器管制レーダーを照射するなど、実に異常だ。

 

日本の哨戒機が自国のEEZ上空をパトロールするのは当然であり、日本の許可なく漁をしていた北朝鮮の漁船が不法である。韓国駆逐艦の行為は救助と言いながら、北朝鮮漁船の密漁を棚に上げて、本来の主権者である日本に敵対している。

日本政府高官の1人は「韓国の駆逐艦は漁船と何かのやりとりをしていて、それを日本に見咎められるのを嫌がったのではないか」と私に語った。つまり「日本の哨戒機を追い払おうとした」という解釈である。韓国海軍と北朝鮮漁船の不透明な関係は常態化していた可能性がある。

一方、文大統領は1月10日、年頭の記者会見を開き、徴用工問題について「不幸な歴史が作った問題だ」としたうえで「日本の政治指導者が政治的争点にして問題を拡散しているのは賢明ではない」と安倍政権を批判した。

最高裁判決についても「韓国政府は三権分立の原則から司法判断を尊重しなければならず、関与できない。日本も同じでしょう」と語った。解決策は何も示さず、完全に開き直ったかのようだ。文政権の韓国は、もはや日本の友好国とは言い難い。

韓国は実質的に北朝鮮に対峙する日米韓の三角同盟関係から脱落しつつある。それを前提に、日本は新たな東アジア戦略を構築しなければならない局面だ。

最新刊『明日の日本を予測する技術』が好評発売中です。安倍晋三首相はもちろん、トランプ、習近平、プーチン、金正恩、文在寅ら権力者たちの思考を読み解き、明日の日本を予測する技術を書きました。北方領土や日本人拉致問題など日本が抱える大問題についても詳細に解説しています。ぜひご覧ください。