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# 医療費

ある日突然、胃潰瘍になったら家計崩壊した「アラサー女子」の悲劇

こんな病気でこんなにカネがかかるのか

30代の女性こそ「病気のリスク」に備えるべき

30代は、女性のキャリアや仕事、結婚、妊娠、出産など、ライフスタイルの多様化・多忙化が一気に進む年代だ。

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そして、30歳前後は基本的に、女性の健康に大きな影響を与える女性ホルモンが最も多く分泌される「女性の体の黄金期」ともいうべき時期でもある。

身体的に体調も安定しているため、健康でイキイキとワーク・ライフ・バランスを実現できるはずなのだが…。

実際には、さまざまな選択肢への可能性を実感する一方、どう選べば良いか悩んだり、仕事や家庭の両立で、過度のストレスを抱えたりする30代女子も少なくない。
若くて健康であるのが当然な時期であっても、何らかの病気を発症する可能性もある。

ある日突然、胃潰瘍で2週間入院することに!

東京都内に住む30代会社員の真奈美さん(仮名)は、昨年の年末年始にかけて、胃潰瘍で2週間、緊急入院した。その経験を振り返り「あの時は本当に大変でした」とため息をつく。

真奈美さんの仕事は営業職で、海外出張などもある、かなりの激務。はじめてプロジェクトのリーダーを任されたこともあり、今を思えば、仕事や人間関係などのストレスも相当あったような気がする。

その時も、しばらく前から、みぞおちの中央あたりに鈍い痛みを感じていた。しかし、ここで休むわけにはいかない。薬でなんとか症状を紛らわしていたものの、黒いタール状の便が出たときには、さすがの真奈美さんも、会社近くのクリニックに駆け込んだ。

検査の結果、医師から「すぐに入院してください」と提携先の大学病院への紹介状を渡され、その病院に入院することになったのだ。

 

病気になったら発生する「予想外の出費」のあれこれ

それからの様子を真奈美さんは、こう話してくれた。

「すぐに上司に電話で連絡したら、『ちょうど年末だし、少し早めに正月休みを取ったと思って、とにかく治療を優先させろ』と言われたんです」

真奈美さんは、シングルでひとり暮らし。父親が早くに亡くなった後、母親は再婚して、北海道に住んでいるという。きょうだいは兄がひとりいるが、母親が再婚してからずっと疎遠で、10年以上連絡を取っていないそうだ。

「そんな状態ですから、病院で必要な家族や親族のサインは、上司にお願いしました。それに、急に入院することになったので、必要な着替えや日用雑貨を、同僚や友人に頼んで買ってきてもらったり、飼っている猫をペットホテルに預けに行ってもらったり。ホント、予想外の出費だらけですよ」

病院には、ATMやコンビニ、カフェ、コインランドリーなど生活に必要なものが揃っており、特に不便は感じなかった真奈美さんだったが、入院中、家族以外の人に色々な用事を頼んだので、退院後のお礼が大変だったという。

しかし、会社の上司や同僚、友人など、頼る人がいなかったらと思うと、どうなっていただろうと怖くなるのだそうだ。

「社会人になってはじめて大きな病気にかかってみて、おカネはもちろんですが、健康と人間関係の大切さやありがた味を実感しました」