「努力なき自負心は単なる傲慢です」丹羽宇一郎氏が教える仕事の流儀

人間は死ぬまで努力だよ
丹羽 宇一郎 プロフィール

だからあきらめてはいけない

もう一つの私の願いは、皆さんに自負心を持って仕事をしてほしいということです。

自負心は、もちろん自分のためを第一に考えるのは当然ですが、全力で仕事に取り組み、人や書物から謙虚に学び、他人や社会のために尽力する努力を続けることで持てるものです。

努力なき自負心は、単なる傲慢です。

また、そうした努力があってはじめて、自由があり、平等があり、権利や権限もあるのです。自由に仕事を選ぶ権利、平等に機会を与えられる権利、職務上の権限といったものは、努力しなければ誰かに奪われてしまいます。

努力しなければ仕事の本当の喜びも味わえないし、夢や目標を達成することもできません。お金だって入ってこなくなる。

逆に言えば、いまの自分が置かれた状況に不満のある人でも、努力を続けていけば、いくらでもその状況は変わり得るということです。

だからあきらめてはいけない。「人間は死ぬまで努力だよ」と、私はよく言います。始めがあって終わりがないのが努力です。

私は思ったことをズケズケ言う質(たち)なので、『仕事と心の流儀』でも皆さんにとって耳の痛い話がいろいろと出てくると思います。

その中に少しでも、皆さんの心に響き、刻まれるものがあれば、著者としてこれほど嬉しいことはありません。