# 飲食店

吉野家、松屋、すき家が本気勝負!「牛鍋戦争」が過熱しているワケ

牛丼チェーンの新バトル、その舞台裏

松屋の「牛鍋膳」が大ヒット

今や牛丼チェーンの冬の定番メニューとなった、牛すき鍋。今冬シーズンはこれまで大手3社のうちで、唯一この商品を出していなかった「松屋」が参入。牛すき鍋の3大牛丼チェーンへの全面展開が完了し、商戦の激しさが増している。

「松屋」が今冬の目玉商品として「牛鍋膳」(590円、税込=以下同)を発売したのは、2018年10月9日。やや遅れて「吉野家」は11月1日より「牛すき鍋膳」(690円)、「すき家」は11月14日より「牛すき鍋定食」(780円)を発売している。

今冬シーズン、牛すき鍋を先に仕掛けたのは新規参入の「松屋」。「吉野家」は寒くなる頃を見計らって11月の頭から、「すき家」はさらに遅く11月中旬の14日から、投入した。

その結果、18年10月以降の「松屋」の既存店売上高を記すと前年同月比で、10月104.7%、11月102.9%、12月103.0%1月102.1%となっており、全ての月で前年を上回っている。10月の上昇率は、4月以降の19年3月期の月別で最高であり、「牛鍋膳」の投入効果が如実に表れている。

「松屋」の上期(4~9月)の既存店売上高は100.9%となっており、「牛鍋膳」を販売し始めた10月以降は、明らかに上期以上の売上を計上している。競合他社が同種の商品を発売したにもかかわらず、価格の安さもあってか、勢いは衰える気配がない。

「松屋」の鍋によって冬の売上をかさ上げする狙いは、これまで当たっていると言えるだろう。

 

冬の「あったかメニュー」大競争!

「松屋」の「牛鍋膳」の概要は、牛肉、たまねぎ、豆腐を松屋特製のすき焼きダレで煮込んだ、寒い季節にぴったりの新しい形のあったかメニューとのこと。ほぼ食べ頃になるまで厨房で煮て、アツアツの状態で固形燃料のコンロにて提供される、一人鍋の定食だ。

ライス、味噌汁と、生玉子または半熟玉子からいずれかを選べる小鉢が付いている。
また、肉が1.5倍増しとなる「肉増し牛鍋膳」(730円)、生野菜付の「牛鍋膳生野菜セット」(650円)も販売。

やり方そのものは、「吉野家」の「牛すき鍋膳」とほぼ同じである。「すき家」の「牛すき鍋定食」も同様の商品だが、提供時は鍋が冷たく具材が煮えるのを待っていただく。

後発なので、最後までおいしく食べられるように試行錯誤を重ね、燃料もさまざまなものを検討。オペレーションをなるべく簡便にする工夫を加味して、実現にいたったという。