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2019年の日本株、個人投資家が資産を守る「黄金銘柄」の見つけ方

注目の「25銘柄」と厳選の「5銘柄」
2019年の日本株市場は大発会に暴落相場で幕開けたかと思えば、その後は日経平均株価が続伸。個人投資家としては銘柄選定が難しい展開だが、「たとえば2017年のチャイナ・ショックのときどのような銘柄選定が有効だったか。そうした視点から見ると2019年に狙うべき銘柄が見えてきます」と言うのはマネックス証券マーケット・アナリストの益嶋裕氏だ。そんな益嶋氏が、個人投資家が資産を守る「黄金銘柄」の見つけ方と銘柄の実名を最新レポートする!
当記事はマネークリップ(運営:マネックス証券)が提供している記事です。

短期的には株価は売られ過ぎも中期的には要警戒続く

私は2018年11月22日付のレポート(『守備の意識を高めたポートフォリオを構成したい局面』)で世界的な景気減速への警戒感から守備的なポートフォリオを組むべき局面ではないかと記しました。

守備的ポートフォリオを組む方法として、

(1)現金比率を高める

(2)リスク資産をJ-REITなど業績安定度が比較的高いものにする

(3)インバース型ETFを組み合わせてリスクヘッジする

という3つをご紹介しました。

 

レポート掲載後に日米とも株価は大きく下落し日経平均は12月25日に一時2万円割れとなりました。短期的には日経平均の予想PERは11倍台前半、東証1部の騰落25日レシオが74%まで低下するなど割安・売られすぎの水準にあり、一旦は反発する可能性が十分にある局面だと考えています。

一方で、中期的に考えると引き続き一段の株価調整に警戒すべき局面であり、2019年は守備の意識を高めて望むべき1年になるのではと思います。なぜそのように考えているか以下ご説明していきます。

2018年の日経平均とダウ平均の推移

(出所)Bloombergデータよりマネックス証券作成

2019年は世界的な景気停滞を警戒すべき

現在の米国経済は非常に好調ですし、日本も好調な労働市場に支えられて景気はしっかりしており企業の業績も悪くありません。

ただ、前回のレポートから筆者が株式市場に悲観的な見方を維持しているのは、世界的な景気停滞が近いのではないかとの警戒感からです。

以下は2018年11月に経済協力開発機構(OECD)が発表した世界の景気見通しです。

OECDの世界経済の成長率予測

(出所)2018年11月21日付けのOECD ECONOMIC OUTLOOK

米国は2018年の2.9%成長から2019年に2.7%成長、2020年に2.1%成長と成長率が減速していく見通しです。

また、中国も2018年の6.6%、2019年の6.3%、2020年の6.0%と明らかな減速傾向が予想されています。

もちろんOECDの予想が正しいとは限りませんが、世界1位と2位の経済大国の景気がともに減速していくと見込まれていることは重要です。

そしてこの予想には貿易戦争の悪影響が完全に織り込まれているとは筆者には思えません。今後よりはっきりと負の影響が現れてくるものと考えています。さらに日本には消費税増税が控えています。