ビル・ゲイツ大絶賛の書が私たちに投げかける「重要な問い」

私たちの見ている世界は本当に正しいか
上杉 周作 プロフィール

昨年のクリスマスに、特定技能資格に関する閣議決定が行われた。

最初のステップである「1号」については最大34万5千人を受け入れる予定。資格に必要な日本語試験は9ヵ国で実施されるという

その9ヵ国とは、先ほどクイズに出てきたタイ、中国、ベトナム、インドネシア、モンゴル、ミャンマー、カンボジア、ネパール、フィリピンだ。つまり、これから日本に労働者としてやってくるのは、おもにこの9ヵ国の人たちになる。

ではあなたは、この9ヵ国の人たちについてどれくらい知っているだろう?

9ヵ国のうち、「子だくさん」なのは何ヵ国か

9ヵ国のうち、爆買いで話題になった中国以外の国は「アジアの途上国」という印象がある。

では、「途上国」とはどういう国なのか。なんとなく「経済成長中」「日本よりだいぶ貧しい」「若者が多い」「子だくさん」という印象があるかもしれない。

ここでは、最後の「途上国は子だくさん」という印象に注目してみたい。移民反対派の主張に使われやすいからだ。

移民反対派は、「移民は子だくさんだから、受け入れたら日本が乗っ取られてしまう。家族帯同を認めるなんて、もってのほかだ」と言う。ヤフーニュースのコメント欄で、そんな主張が多くの賛同を得ているのを見かけた

 

しかし、これにはふたつの疑問が浮かぶ。

第一に、「子だくさん」とは、具体的に数字にするとどういうことなのか。女性ひとりあたりの子供の数が平均何人以上のことを指すのだろう?

たとえば日本で「子だくさん」というと、最低でも「3人」以上子供がいる家族が対象だ。だから、女性ひとりあたりの子供の数が平均で3人以上であれば、その国は「子だくさん」と言える。

第二に、先ほどの9ヵ国のうち、いったい何ヵ国が「子だくさん」なのだろう? それをデータで確かめてから、日本が乗っ取られるかどうかを語っても遅くはない。

というわけで、冒頭の質問をもう一度しよう。

先ほど挙げた9ヵ国、タイ、中国、ベトナム、インドネシア、モンゴル、ミャンマー、カンボジア、ネパール、フィリピンのうち、女性ひとりあたりの子供の数、すなわち出生率が平均「3以上」である国は何ヵ国あるだろう?