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ビル・ゲイツ大絶賛の書が私たちに投げかける「重要な問い」

私たちの見ている世界は本当に正しいか

いきなりだが質問だ。

まず、下に記したアジア9ヵ国の名前を見てほしい。

・タイ
・中国
・ベトナム
・インドネシア
・モンゴル
・ミャンマー
・カンボジア
・ネパール
・フィリピン

では、この9ヵ国のうち、女性ひとりあたりの子供の数、すなわち「出生率」が平均「3以上」である国は、何ヵ国あるだろう?

難しいだろうか?

では、ヒントを出そう。各国の2017年の中央年齢は以下の通りだ。

中央年齢とは、その年齢より上の人口と下の人口が半数ずついるということ。たとえばフィリピンでは、国民の半数以上が24歳以下だ。ちなみに、日本の2017年の中央年齢は47歳で、出生率は1.43だ。

これをもとに、「出生率」が平均「3以上」なのは、9ヵ国のうち何ヵ国か考えてみてほしい。

正解は後述する。先に、なぜこんな質問をしたのか説明しよう。

 

入管法改正で日本にやってくるのはどんな人たちか

昨年に入管法が改正され、日本政府は外国人労働者受け入れの拡大に向けて舵を切った。

2019年4月から設けられる新しい在留資格「特定技能」には「1号」と「2号」がある。

最初のステップは「1号」。これを取得した外国人労働者は単身で5年まで滞在できる。その後、さらなる試験に通れば「2号」が取れる。そうすれば在留期限を伸ばし、家族を呼び寄せることができる。「これは移民を認めることになるのでは?」と指摘する声もある。

あなたは移民受け入れに賛成かもしれないし、反対かもしれない。だが、どちらの立場をとるにしろ、「日本にやってくるのは、どんな人たちなのか」を知っておくべきだ。

移民反対派は「あの人たちは生活保護予備軍だ」と言い、賛成派は「あの人たちは貴重な労働力だ」と言う。しかしその前に、「あの人たち」がどんな人たちなのかをハッキリさせないといけない。でないと、議論は平行線のままだ。

いったい「あの人たち」はどんな人たちなのか。