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夫婦で組む「ペアローン」なら20代でも5000万円の家が手に入る

ただしリスクもお忘れなく
貯金、保険、教育費、住宅ローン、老後資金……人生100年時代、「一生、お金に困らない人」はどんな準備をしているのか? そんな女性の疑問に応えるのは、ファイナンシャルプランナーで『腹黒くないFPが教えるお金の授業』などの著書がある岩城みずほ氏だ。「夫婦共働き」が当たり前になった今、マイホームを購入する際に検討したいのが「ペアローン」。どんなメリットがあって、どんなリスクがあるのか、教えてもらった。

「ペアローン」をご存じですか?

最近は共働き夫婦がスタンダードになりつつあります。

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2人で稼いでいると、夫婦それぞれが債務者となる「ペアローン」を組むことができ、収入がまだ低い若い世代でも、例えば5000万円のマイホームを持つことができたりするのです。

最近、住宅購入を希望される若い世代のご相談が増えていることもあり、ここでは「ペアローンについての注意点」をまとめておきたいと思います。

まず、ペアローンは「2人ともが債務者」ということなのですが、これは「ご主人ひとりであれば、この金額を貸すのは難しいけれど、夫婦で働いて、別々にローンを組むなら、貸してあげますよ」ということです。

債務を分散することで貸してあげる、というニュアンスなので、「2人で借りられてラッキー」というよりは、「自分たちには大きすぎる借入額なのだな」とシビアに考えてほしいところです。

「私もきちんと働いているし、2人でお金を借りて、何が問題なの?」と思うでしょうか。

 

確かに、夫婦2人ともが、この先も働き続けられれば問題はありませんが、例えば出産・育児や介護で妻が仕事を続けられなくなった、夫が失業した……などのリスクはお互いにあるわけです。

また、夫だけが住宅ローンを借りている場合であれば、ご主人に「もしものこと」があった時、団信(団体信用生命保険。住宅ローンの債務者が死亡、または高度障害状態になった時、住宅ローンを返済するための生命保険。住宅ローンを組む時に、ほとんどの金融機関で加入を義務づけている)によってローンの負担はなくなります。

でも、夫婦2人でローンを組んでいたら、妻の分の債務はなくならないわけですね。

ペアローンを組む場合は、別途、掛け捨ての生命保険への加入をお勧めします。例えば、夫のローン残高分の死亡保障に加入しておけば、団信で夫の住宅ローンは完済され、生命保険金で妻の残金を繰り上げ返済することができます。

また、「クロスサポート」といって、夫婦どちらかに万一のことがあった場合、住宅ローンの残高がゼロになる「連生団体信用生命保険付住宅ローン」というものもあります。例えば、ある銀行ではローン金利に0.18%を上乗せすることで、ローン残高に応じた保険金が保障されます。