平成最後のお正月で「卒年賀状宣言」が急増した背景

やっぱりみんな負担に感じていたのか
佐藤 大介 プロフィール

なぜこのタイミングで「値上げ」!?

2019年に送るのは、「平成最後の年賀状」。年号が変わるというタイミングだからこそ「今年を最後にします」という文言で送った人も多いだろう。

年賀状の印刷業者によっては、固定の文言を用意しており、「卒年賀状」の需要をしっかり刈り取ろうとする事業者も多い。今後、年賀状のニーズが減ることは間違いないが、自ら来年の顧客を手放していくというのは、考えてみればおかしな話である。

しかし、それ以上に自ら首を絞めたのは日本郵政だ。

 

2017年は年賀はがきの値段を据え置いた日本郵政であったが、2018年、再度値上げに踏み切った。目先の利益を上げるために10円という大幅な値上げを慣行。昨年減少した枚数分以上の利益の見込みは立ったが、大幅な値上げによって今後の送付枚数の減少はますます加速していくことだろう。

加速した分、再度の値上げを行っていくという負のスパイラルに陥れば、年賀状は「悪習」だと批判される日が来てしまうのかもしれない。今回の値上げは、日本郵政は自ら年賀状の習慣に終止符を打とうとしているのではないかと疑いたくなるほどである。

2019年は新年号へと変わる年。このタイミングで「古いことを整理し、新たなことを始めたい」と考える人は多い。今まで行っていた大量印刷、大量送付の年賀状習慣を改め「卒年賀状」宣言を行う人が多くなったのにはこうした背景もある。

しかし、よくよく考えてみれば、本当に送りたい人にだけ送るという形こそが、年賀状の本来の姿なのかもしれない。

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