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平成最後のお正月で「卒年賀状宣言」が急増した背景

やっぱりみんな負担に感じていたのか

「毎年の年賀状も、今年限りで失礼いたします」

今年、こんな年賀状を受け取った人もいるのではないか。年を追うごとに目にするようになった、「卒年賀状」宣言。送り元の身を案じてしまうような「終活」のケースもあれば、「やりとりの手間」を省き、もっとライトなコミュニケーションに移行するだけの場合もある。

年賀状は突然送らなくなると失礼にあたると考える人も多いためか、礼儀正しい方法として、「最後の年賀状」を送ることが浸透しつつあるようだ。しかも、今年、2019年度は「卒年賀状」が急増しているという。

年賀はがきの購入や印刷、住所録の整理など、年賀状の作業はとにかく億劫。だからこそ、キリのいいところで「卒業」したい気持ちは誰しもが持っているだろう。しかし実際に自分がそれを出す側になると、人との縁が切れてしまうような寂しさもあるし、これからはどうやって新年の挨拶をすればいいのかという悩みも増える。

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「とりあえずSNS」での挨拶

「あけましておめでとう」や「今年もよろしく」といった言葉と、可愛らしいキャラクターのイラスト。LINEが毎年提供している、新年の挨拶に使える有料スタンプは、ディズニーやジブリのキャラクターなど、バリエーションも豊富だ。これを使った新年の挨拶を受け取る人も少なくないだろう。

また、このスタンプでもらえる「友だちおみくじ」をさらに別の友だちに送ると、最大1万円相当のLINE Payが当たる。スタンプを使ってメッセージを送るだけでもコミュニケーションに発展するし、「友だちおみくじ」を送れば相手も喜ぶ。年賀状よりもライト、かつ会話が生まれやすい手段だからこそ、今後もますます普及していくだろう。

 

ちなみに、LINE社は1億円以上をかけて毎年似たようなキャンペーンを行っている。お年玉の授受により、LINE Payの利用者が拡大するというからくりもある。昨今、乱立する「○○ペイ」系のペイメント事業において、LINE Payの普及をより後押ししたいという思惑も見え隠れする。

また、送りたい相手が多いときの簡潔な挨拶としてよく目にするのはブログ型SNSによる「新年の挨拶」。特にFacebookやTwitterなどで、不特定多数にまとめて報告をする人も多い。すでにSNSを通し仕事先や学生時代の友人とつながっている人が多いからこそ、こういった「新年挨拶」の手段が習慣化されているわけだ。

数年間までは、“あけおめメール”でパンクしていた各携帯電話キャリアだったが、最近ではトラフィックも分散されつつある。