# マネジメント

一流は「問い」、二流は「環境と育成」、三流は「採用」がすべて

「才能を殺す組織」にならないために
北野 唯我 プロフィール

優秀な人材を活かすための「覚悟」と「技術」

もちろん、これは当然、自分自身もそうです。

私自身、これまで会社の役員として、多くの人の採用面接をしてきました。育成もしてきました。その度に痛感するのは「圧倒的な優秀な人材を活かすこと」には、それなりに覚悟と技術が必要だということ。

では、もしも仮に世の中に「一流」「二流」「三流」という3つのレイヤーがあるとしたら、あなたはそれぞれどうやって彼らの才能を活かすでしょうか?

〔photo〕iStock

一流は「問い」、二流は「環境と育成」、三流は…?

結論からいうと、私はこうだと思っています。

一流→「問いと自由」
二流→「環境と育成」
三流→「採用と解雇」

まず、前提としてあるのは、当然、人は「それぞれの環境」に応じて、一流・二流・三流というのが変わります。メジャーリーガーが、ビジネスの世界にきても、必ずしも一流になれるとは限らない。

ゲームが変わると、評価も変わる。当たり前の話です(したがって、ここでいうと、「ある特定のゲームのルールにおいて」ということです)。

さて、結論をいうと、本当に優れた一流(「天才」)にできる最大の貢献とは、「良質な問い」を投げること、です。これはスティーブ・ジョブズや、イーロンマスクなど、ビジネス上の偉大な人間や、アインシュタインなどを想像するとわかりやすいと思いますが、彼らのモチベーションの源泉は一つです。

「まだ解かれていない、世界の謎(課題)をとくこと」

 

なぜか? 本当にすごい人間というのは、ほとんどの場合、金銭的なインセンティブだけでは動きません。それもそのはずで、彼らはどの世界にいっても、「そこそこの力で、最低限生きていくぐらいのお金を稼ぐこと」は朝飯前だから。彼らにとって「単純にそれなりのお金を稼ぐこと」はそれほど難しいゲームではないからです。結論を再掲しますと、

天才を対峙したときに、できることは「良質な問い」を用意することと、「彼らの邪魔をしないこと」

これが最初のTipsだと私は考えます。

関連記事

Pick Up

編集部からのお知らせ!

おすすめの記事

ABJ mark

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標 (登録番号 第6091713号) です。 ABJマークについて、詳しくはこちらを御覧ください。https://aebs.or.jp/