現代新書の編集者が嫉妬した、他社の新書をこっそり明かします

女子東大院生が現代新書編集部を直撃④
現代新書編集部 プロフィール

それからもう一つ考えていたのは、お隣のブルーバックスには、シンボルキャラクターがいるじゃないですか。火星人の。

それと同じで、現代新書にもキャラクターがあるといいなぁと思って。

僕は、現代新書だから、「現新さん」っていう、僧侶系のキャラクターがいいんじゃないか、と思ったんですけど。

ヒロシ:プッ……。

ハジメ:あっ! いま吹き出した! 

マル:ヒロシさん名物、本日3度目の「お話になりませんネ」、ですね。

ヨネ:「げんしん」って響きは、ちょっとダサいですよ……。「一歩先を読む」というコピーも候補に挙がっていたようですが、「あなたに生きる教養を」とかどうでしょう?

リュウ:キャラクターやキャッチコピーは大事ですよね。

ハジメ:たとえばウェブで、読者のみなさんから募集してもいいかもしれないなぁ。

「文庫化したい」と言われる新書を

ナナ:新書全体のお話をしてきたので、最後に皆さんそれぞれの新年の抱負をお話しください!

マサ:とにかく数をこなしたい、というのがいちばんの目標ですね。

今、原稿を読むことでいっぱいで、著者さんに会う時間を作れなくなってしまっています。動いて、数を作っていかないといけないな、と思っています。

ナナ:リュウさんは、新年の抱負、どうですか?

リュウ:僕は、タイトル1文字の本を出したいなぁ。藤井一至さんの『土』(光文社新書)という本がありましたが、あれは良い本でした。

本文の字数も少なくて、できるだけ短いタイトルで、1冊作ってみたい。

ヨネ:安田登さんの『能』(新潮新書)というタイトルの本も、インパクトありました。僕は「来年も10万部を超える新書を出すぞ!」ですね。

ハジメ:おっ。いいね! ヒロシさんはいかがですか?

ヒロシ:今年、定年(笑)。

ヨネ:でも6月までは、あるじゃないですか! 2019年の上半期!

ヒロシ:もう、働きたくないなァ……じゃあ、たくさん本を作りまス。

マル:僕はこれまで40点以上現代新書を作ってきたのですが、太いオビばかりで細いオビのものは1点もないので、2019年は「細いオビの新書を作る!」かなあ。なんといっても、「オビは、口ほどにものを言う」らしいからな。

ヨネ:ここ(https://gendai.ismedia.jp/articles/-/58339)に掲載した私の主張ですね! 数文字のタイトルに一言ズバッと言い切ったコピーを細いオビに載せる。これで10万部超えたら、恍惚でしょう。

ナナ:今年は、現代新書オビのスリム化が進むのでしょうか。

では最後に、ジュンさん!

ジュン:今年の課題は、ヒロシさんの定年後、昼食会をどうするか、ですかね……。注:毎日、13時15分から「ジュン・ヒロシ昼食会」が開催されている(「前編」参照)

それはともかく、最近、同じ部の学術文庫編集者だけでなく、他社の文庫からも、昔の現代新書を文庫化したい、という連絡をよく受けます。10年、20年経ったときに文庫化したい、そう思ってもらえるような本を作るというのが目標ですかね。

「内緒の隠し球」を

ヨネ:(デザートのモチを食べながら)そろそろ、座談会もお開きの時間となったようです。ハジメ編集長、最後にまとめをお願いします。2019年、我々には何を期待しますか?

ハジメ:僕に内緒の、隠し球を作っていてほしいなぁ。

「えっ! きみ、こんなこと考えて進めていたの! すごいじゃん」っていう。

ただ、今日、よくわかったのは、油断していると、マルに寝首をかかれそうだという……。

リュウ:そのための〝別班〟がすでに動き出しているかもしれませんよ(笑)。

マル:まさか今夜、こんなにたくさん〝別班〟という単語を使ってもらえるとは、担当者として嬉しいです。

ヨネ:では、2018年の現代新書の流行語大賞は〝別班〟でよろしいでしょうか。

ハジメ:まぁいいかな……僕の知らないところで「まっとうな〝別班〟活動」を各メンバーがしていて、それが隠し球として実現して、多くの読者の反響を呼ぶ。そうなれば、僕のクビももう少し長くもつかも。

というわけで2019年も引き続き、数多くの良い本を作って参りますので、読者のみなさまの現代新書へのご支援のほど、よろしくお願いいたします!

(2018年12月21日、都内某所にて)