現代新書の編集者が嫉妬した、他社の新書をこっそり明かします

女子東大院生が現代新書編集部を直撃④
現代新書編集部 プロフィール

ヨネ:1月に刊行する、カーリング女子日本代表の本橋麻里さん『0から1をつくる』は、動詞タイトルになりました。

約20パターンほどのタイトル案から考えましたが、ここだけの話、ハジメさんが推したタイトル案の一つが『氷の微笑』。

リュウ:マリリン、氷の微笑……。悪くないかも(笑)。

ヨネ:ちなみに、僕が一番最初に閃いたタイトルは、『イシを曲げない』。意志と石(カーリングストーン)を掛けた渾身の案ですが、「カーリングって、石を曲げる競技だよね」とあえなく却下されました。

マル:政治家・野中広務氏の本質に迫った『「影の総理」と呼ばれた男』については、社内会議の席上、ハジメ編集長が最初に考えたタイトル案『野中広務をもう一度』が出席者全員から却下されましたね。

ハジメ:悔しいけれど、タイトルは本当に、難しいよねぇ。すでに発売された本も、仮に違うタイトルで出していたらどうだったのだろう、と思ったりするけど、それは絶対にわからない。でも、だからこそ、面白い。

マサ:タイトル決めは、編集者の醍醐味だと思います。ハジメさんは、お風呂に入っている時にタイトルを考えるって聞いて、やっぱり長い間、すごく考えているのかなと。

マル:僕は、ドトールかルノワールで原稿を読んで、響く言葉を拾いながら考えるとか……あとはやっぱり風呂の中かな。

ジュン:喫茶店ですかね。全然関係ない原稿を読んでいる時に、パッと思い浮かんだりもします。

マサ:僕も、スタバです。

ヨネ:カフェ派が多いですね。僕は旅マニアなので、かなりリラックスできる高速移動中。高速バス、新幹線、飛行機の中で思いつく。

リュウ:僕は、犬の散歩中。

ナナ:ヒロシさんはどうですか?

ヒロシ:私は、企画の最初から決まってますネ。表紙のイメージも、そうですヨ。

ハジメ:ヒロシさんはいつもそうだよね。ブレない。

宮部みゆきさんに紹介してもらった

ナナ:では、ここからは、みなさんの1年の振り返りを聞いてみたいです。マルさんは事前のご回答で、「現場の面白さ」と書いてくださっていました。あれは、何についてのお話でしょうか?

マル:4月刊の浪川攻さん『銀行員はどう生きるか』の取材で、浪川さんと一緒に、実際の銀行の支店を2つ、見学に行ったんです。

まさに百聞は一見に如かずで、新しい支店が「銀行なのに銀行じゃない」というのがどういうことか、実感できました。「これが銀行なんだ!」って。みなさんにも、ぜひ行ってもらいたい。三井住友銀行の中野坂上支店と、銀座支店だったかな。(※ 実際の店舗をレポートした記事がこちら→「こんな銀行見たことない…!同業者も驚いた「斬新な支店」の秘密」

リュウ:僕が今年とても嬉しかったのは、医師の坂井文彦氏の『「片頭痛」からの卒業』を、作家の宮部みゆきさんに読売新聞の書評で書いていただいたこと。あれで多くの方に買ってもらえました。

ヨネ:ちなみに僕は……、河合雅司さんの講演会アテンドとして台湾出張にいったとき、ホテルやお食事が素敵でつい酔いすぎてしまい、部屋に帰って自分のパソコンに度数60度のお酒をこぼして、壊しちゃいました。

ハジメ:それは、仕事以前に、ただの日常の失敗話じゃないか!

マサくんは、失敗あった?

マサ:同じ月に2冊、自分の担当の本が出るときには、計画的に進めないと大変なことになる、ということを痛感しました。

ヨネ:マサくんには、「僕は失敗しないので」って言ってほしかったなぁ。

マサ:それ、何キャラですか!(笑)