現代新書の編集者が嫉妬した、他社の新書をこっそり明かします

女子東大院生が現代新書編集部を直撃④
現代新書編集部 プロフィール

マサ:僕は中公新書の『日本史の論点』でしょうか。ある程度、日本史が流行っている状況で、どストレートに来たな、と思いました。中公新書は、あれが記念すべき2500番だったわけですよね。

ハジメ:中公新書が、その強みを思い切り出した本だよね。

ヨネ:さて現代新書の2500番は……ぜひ楽しみにしておきましょう(笑)。

ハジメ:そこは深掘りしないで。遅れてるけど、もうすぐ出すから……。

ナナ:リュウさんはいかがですか?

リュウ:高橋洋一さんの『未来年表 人口減少危機論のウソ』(扶桑社新書)ですね。

一同:ああ!(笑)

リュウ:先に、著者の名誉のために言っておくと、そのタイトルには一切かかわっていないそうです。内容については高橋さんがずっと主張し続けていることではあるんですけれど、タイトルは、やはり重要なんだなと思いました。高橋さんも「いやぁ、売れるんだなぁ」と驚いていました。

ちなみに、河合雅司さん『未来の年表』の担当編集が怒っていると高橋さんに伝えたら、喜んでいました。

ヨネ:僕も著者も決して怒ってないですよ(笑)。むしろ、相乗効果があればいいなと思っています。

リュウ:それから、渋沢栄一の『論語と算盤』の一件は、けっこう衝撃的でした。

ジュン:大阪桐蔭高校の根尾昂選手の愛読書ですよね。 あれでずいぶん売れましたね。

リュウ:たぶん、前代未聞ですよね。ドラフト1位の高校野球の選手が読んでいた! という理由で話題になるのは。もちろん、もともと良い本なわけですけど、それでランキング1位になっちゃう世の中は変わったなあと。

タイトルはやっぱり難しい

ハジメ:どうでもいいけど、この「喜久酔」ってお酒美味しいなあ。

ナナ:マルさんはどうでしょう。

マル:(鳥のつみれをつまみながら)タイトル話の流れでいうと、やられた、というか、いいな、と思ったタイトルは、幻冬舎新書の下重暁子さん『極上の孤独』と、堤未果さん『日本が売られる』

『極上の孤独』は、「孤独」って寂しい感じの言葉だけれど、「極上の」という一言が加わるだけでガラッとイメージが変わるし、『日本が売られる』も、僕だったら『売られる日本』なのかなぁと思ったのですが、そのあたりのセンスや感覚が、さすが。

ヨネ:これは僕の意見ですけど、名詞で終わるタイトルはカッコいいですが、読者にはそこまで響かなさそう。個人的には、動詞で終わるタイトルが好き。

ハジメ:座りのいいタイトルだと、耳に入ってもスッと抜けていってしまうから、ちょっと引っかからせるような工夫も必要だよね。やるなぁ、幻冬舎新書。