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# 週刊現代 # 医療

気をつけろ! セカンドオピニオンで「間違える人」たちのある共通点

医者も患者も間違えやすい

セカンドオピニオンで間違える

「妻が胃がんを宣告されたのは、3年前の7月でした。その5年前に、同じ病院で乳がんの手術を受け、寛解と言われた矢先です。

抗がん剤治療を勧められましたが、妻はこう言いました。『私は手術を受けたい。A病院に名医がいるらしくて、セカンドオピニオンを聞きたい』」

こう語るのは、桑沢龍之介さん(65歳・仮名)である。妻の主治医を信頼していたが、妻の希望を優先することにした。

「8月、セカンドオピニオンの先生に会うなり、妻は『手術を受けたい』と強く訴えました。すると先生は『抗がん剤治療のほうが確実だが、手術もできる』と言うんです。妻はこの一言を聞くために、この先生のところへ来たんだと思いました。

1ヵ月後に手術しましたが、術後すぐ、先生は『見えるがんは全部取ったが、再発する可能性が高い』と言うのです。

退院はしたものの、翌年の2月に病状が悪化、余命3ヵ月と宣告されました。抗がん剤治療も時すでに遅しで、妻は5月に亡くなりました。発見から1年も経っていないんですよ。いまだにセカンドオピニオンが正解だったのか、自問自答しています」

 

手術か、抗がん剤か。はたまた放射線治療か、最近話題の先進免疫療法か。正解がわからないから、藁にもすがる思いで、他の先生を頼った。だが、助からなかった――。

セカンドオピニオンの考え方が日本に浸透して20年以上経ったが、それでも最良の選択ができるとは限らない。

それは、ファーストオピニオンを信じたくない、新しい答えが欲しいと思う患者と、それに応えようとする医者の考えが間違いを生むからでもある。