大地震でエレベーターに閉じ込められた時に「尿意」どうすべきか…?

作家・林真理子さんの 切実な心配にお答えします
週刊現代 プロフィール

もし、電車の中だったら

大きな地震が起きた時、閉じ込め事故が起こるのはエレベーターだけではない。電車や新幹線もまた、長時間脱出できない人が続出するだろう。

今年6月に発生した大阪北部地震の際は、山陽新幹線が緊急停車し、新大阪と岡山の駅間でおよそ5時間にもわたって閉じ込められた。

 

もちろん、新幹線の車内にはトイレが備えられているため、最悪の事態は免れる。問題は、在来線の電車内で閉じ込められてしまった時だ。

基本的に、電車内には携帯トイレなどの用意はない。エレベーター内と同様、その場で周囲の同意を得て、車内で用を足す必要がある。

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'17年12月、上信電鉄で人身事故が発生し、群馬県内の鉄橋上で緊急停車した。停車時間はおよそ1時間30分ほど。この時、消防隊員たちが用意したのは、小さな便器を組み立て式のテントで覆う「災害用簡易トイレ」だった。

事故に対応した、同県の高崎市等広域消防局警防課の担当者が語る。

「長時間に及ぶ立ち往生ということで、指揮隊の判断で用意したものです。この時の事故では、実際に使った乗客はいなかったようです。大きな災害に備えて、同様の簡易トイレは常に用意してあります」

消防隊員が駆けつけてくれるのを待てば、「緊急トイレ」を自作する必要はなくなる。無理な我慢は厳禁だが、近くの車掌に正直に状況を話し、消防隊の到着時間や、備品の用意の有無を確認することも大切だ。

大地震は、いつ襲ってくるかわからない。非常時でも、尿意や便意を感じてしまうことは、お互い様だと思うことがまずは必要だろう。

「週刊現代」2018年12月22日号より