不機嫌な妻のトリセツ――あなたが妻を絶望させる禁断のセリフとは
平和な家庭を築くための脳科学「妻が怖くて離婚」の増加
「妻が怖い」という夫が増えている。
司法統計(2014年度)によると、夫側からの離婚の理由として注目されているのが、妻からの精神的虐待。1985年度の 8 位から 2 位に急上昇している。
精神的虐待というと大げさな気がするが、具体的には、いつもイライラしている、口調がキツイ、いきなりキレる、急に怒り出す、何をしても怒られる、口をきかない、無視する、夫の分だけ家事をしない、人格を否定するような言葉をぶつけるといった妻の言動を指す。
ほとんどの夫にはその〝怒り〞の本当の理由がわからないし、たとえ理由を聞き出すことに成功し、解決策を提案したところで、妻の機嫌がよくなることはない。それは、女性脳は、自らの身を守らないと子どもが無事に育てられないため、危険回避のためのネガティブトリガーのほうが発動しやすい傾向にある。身の回りにいる、自分より力が強い者には、特にそうなる。
一方で、全身で頼ってくる小さきものにはポジティブトリガーが発動されやすい。「夫にはひどく厳しく、子どもやペットにはべた甘い」が母性の正体であって、男たちがロマンティックに憧れる「果てしない優しさ」が母性なんかじゃないのである。
周産期・授乳期は特に要注意
家庭という最大のプロジェクトの鍵は、夫であるあなたが握っている。脳科学をベースに戦略を立て、妻のネガティブトリガーを減らし、ポジティブトリガーを増やしてほしい。
周産期・授乳期の妻は、激しいホルモン量の変化に翻弄され、栄養不足で、寝不足で、自分で自分をコントロールすることもままならない「満身創痍」の状態であることをまずは理解すべきだろう。
共感が何よりも大切なこの時期に、共感どころか、一生の傷になるセリフを何気なく口にしてしまうのが男性脳。本人は悪気がないのに、妻を傷つけてしまうひとことをリストアップしてみよう。
「お袋が、つわりは病気じゃないって言ってたぞ」
「気の持ちようだよ」
「(臭いで)具合が悪くなるなら、ご飯作らなくていいよ。食べてくるから」
「あっという間だったな !」
「楽なお産でよかったね」
「すんごい顔してたよ(笑)」
「今日一日何してたの ?」
「ご飯ないの ?」
「俺のほうがずっと大変」
「手伝ってるじゃないか」
「一日中、家にいるんだから(できるでしょ)」
「君は昼間一緒に寝られるからいいけど」
これらは、夫からするとそれほど大したことを言っているつもりはないだろう。が、命がけで子どもを生み育てている妻を殺すひとことだ。