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ドイツ在住作家が「今年はあまり良くない年だった」というワケ

経済は極めて好調だというのに…

年末恒例の重警備

2018年が過ぎようとしている。ドイツでは最大のイベントの一つであるクリスマスも終わり(12月25日、26日は祝日)、普通の勤め人なら27日、28日と2日間だけ休暇を取れば、1月1日の祝日までの11連休が完成する。そして、多くの人がそうしているので、今、働いている人は少ない。

一方、店舗だけは祝日明けの2日間は大忙し。クリスマスに貰ったプレゼントで気に入らない物、サイズの合わない物を取り替えに来る人、クリスマス明けのセール目当ての人などで、ごった返している。

人ごみでのテロの警戒は、クリスマスが終わっても続いている。マシンガンを抱えたいかつい警官の姿には、皆、もう慣れっこになってしまったが、警官たちは、残業、残業でくたびれ果てているという。

でも、こればかりは年末の郵便局のようにアルバイトを雇えば済む話ではないので、どうしようもない。

12月19日、私の住むシュトゥットガルトが重警備となった。モロッコの諜報機関からの情報で警戒を強めたところ、パリのシャルル・ド・ゴール空港と、シュトゥットガルト空港の監視カメラに、不審な男たちが空港の写真を撮っている映像が見つかった。

そのうちの2人が特定され、すわ、空港テロの下見かと重警備が敷かれたわけだが、3日後には人違いと判明。それにしても、あっちもこっちも警備に掛かっている税金は物凄いだろう。

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ちょうど同じ時期、ロンドンのガトウィック空港ではドローン騒ぎで、空港が閉鎖される騒ぎがあった。

イギリスでは、空港から1km以内でドローンを飛ばすことは禁じられているが、ガトウィック空港ではこの時期、ドローンが60回以上も目撃されたという。それも市販のものではなく、緻密に設計されたドローンらしい。警察はもちろん、軍まで出動したが、誰が操縦しているのかがわからない。

 

ガトウィックに向かっていた飛行機は、イギリスだけでなく、パリやらアムステルダムにまで緊急着陸を要請し、クリスマス前の旅客の一番多い時期に、ヨーロッパの空は大混乱に陥った。

こういう新種の犯罪がハイテク社会をあっという間に麻痺させるのを目の当たりにすると、誰かが真似をしそうで怖い。

結局、2日後に容疑者2人が拘束されたが、これも人違い。その後、空港は再開したものの、今も犯人探しが続いている。犯人の目星はというと、興味深いことに、テロの可能性とともに、過激な環境保護主義者の犯行も疑われているという。

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