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キャッシュレス決済の戦国時代、2019年の覇者は「この会社」!

LINE Payが一歩抜け出すか?

拡大するキャッシュレス決済(スマホ決済)

あけましておめでとうございます。

近頃、キャッシュレス決済が急激に盛り上がっています。読者のみなさんの中にも、2019年は自分もやってみよう、とお考えの方もおられるかもしれません。

「PayPay」(ペイペイ)が2018年12月4日から実施した「100億円あげちゃうキャンペーン」は各メディアが報じたので知らない人はいないでしょう。このキャンペーンは10日間で終了と圧倒的な速さで終わりましたが、今まで知らなかった人にまでキャッシュレス決済に注目が集まりました。

このキャンペーンに対抗してか、「LINE Pay」は12月14日から「Payトク」と題して20%還元キャンペーン(還元上限額は5000円)を12月31日まで実施しました。楽天ペイ、d払い、Origami Pay、Kyashなど他のサービスもキャンペーンを随時実施しています。まさに利用者を各サービスが取り合う「スマホ決済戦国時代」となっています。

仕組み自体は別に新しいものではありません。おそらく誰でも、クレジットカードや電子マネーで買い物をした経験があるでしょう。これだって、現金を使わない決済なのですから、立派なキャッシュレス決済の1つです。

ではなぜ今盛り上がっているのか。それは、スマホを使ったキャッシュレス決済アプリがたくさん出てきているからです。

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これまでスマホは、デジタルカメラ、音楽プレーヤー、カーナビ、ゲーム機など、さまざまなモノの機能を吸収してきました。それがさらに、「決済」という機能を吸収し、誰にも欠かせない存在になろうとしているかのようです。

とはいえ、日本はキャッシュレス決済後進国。経済産業省「キャッシュレス・ビジョン」(2018年4月)によると、日本のキャッシュレス決済比率(2015年)はわずかに18.4%となっています。隣の韓国が89.1%、アメリカが45.0%であることと比べると、とても少ないといえるでしょう。

国はこれを2025年に40%、将来的には80%まで引き上げようとしています。

訪日外国人旅行者が増加する中、2020年の東京オリンピック、さらには2025年の大阪・関西万博に向けて、ストレスなく観光してもらうためにも、キャッシュレス決済を浸透させていきたい考えです。

キャッシュレス社会が浸透すると、消費ハードルを下げたことによる消費拡大はもちろん、事務効率化を通した事務コストのカット、時間の節約、少子高齢化による人手不足の改善、紙の削減を通じてエコロジカルな社会の実現など期待されます。

そのためにはまず国内への普及ということでしょう。2019年には給与をスマホ決済アプリに振り込めるようにする予定です。また、10月の消費税増税後には、キャッシュレス決済でのポイント還元(最大5%)が検討されています。さらに、キャッシュレス決済を導入する中小事業者に対する税制優遇も行われる見通し。ずいぶんな気合いの入れようです。

 

新サービスを提供するスマホ決済アプリに脚光

ここで、キャッシュレス決済の種類を少しまとめておこうと思います。

冒頭で紹介したとおり、これまでのキャッシュレス決済といえば主に、

・電子マネー・プリペイドカードによる決済(WAON・nanaco・Suicaなど)
・デビットカードによる決済(Visa・JCB・銀行のキャッシュカードなど)
・クレジットカードによる決済(Visa・MasterCardなど)

の3種類でした。

電子マネーは先払いが多数派。事前にチャージしたお金が、使うたびに引かれていきます。プリペイドカードの「プリペイド」には「先払い」という意味があります。

デビットカードは、銀行口座と結びついているカードのこと。買い物をすると、銀行口座から即座にお金が支払われます。残高が不足している場合は買い物ができません。銀行のキャッシュカードの中にも、デビットカードとして使えるものがあります。

クレジットカードはデビットカードと違い、買い物するときに銀行口座にお金がなかったとしても決済できます。代金は後払いで、使った分だけ銀行口座から引き落とされます。

そこに割って入ってきたのが、スマホ決済アプリです。機能で大きく分類すると、

・非接触型決済(Apple Pay、Google Pay、おサイフケータイなど)
・コード決済(LINE Pay、PayPay、Origami Pay、pring、楽天ペイ、d払いなど)

の2つのタイプがあります。

非接触型決済は、スマホを専用の端末にかざして決済します。お金は、あらかじめ登録したクレジットカードや電子マネーから引かれます。

一方のコード決済は、バーコードやQRコードを読み取る(読み取らせる)ことで決済します。お金は、登録したクレジットカードや銀行口座から差し引かれるものもあれば、チャージして使うものもあります。

キャッシュレス決済のメリットは、お金を持ち運ばなくてよくなることです。財布が小銭であふれることもありませんし、決済も読み込ませればいいだけですからすぐ終わります。また、利用履歴も残りますので、「お金を何に使ったか忘れた」という事態も防げます。

しかし、これらのメリットは、クレジットカードや電子マネーにも同様にありました。スマホ決済アプリが脚光を浴びたのは、こうしたメリットに加えて、これまでになかったお得なサービスを提供しているからに他なりません。