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これだけの差が出る!転職で失敗する人が見落としがちな「ある視点」

企業が転職エージェントを使う真の理由

「転職」も「ビジネス」で回っている

読者の中にも転職を考えている人がいると思う。あるいは、部下が転職することをやめさせたいと考えている中間管理職もいると思う。

こういう人たちに北野唯我氏が著した『転職の思考法』はとても有益だ。小説の構成になっているので読みやすい。

印刷機器販売会社に勤務しているが、会社の状況がよくないので転職を考えている主人公(青野)が、やり手の経営コンサルタント・黒岩仁のアドバイスを受けながら成長していく姿が描かれている。

転職エージェントもビジネスだ。その報酬メカニズムについて知っておくことが重要だ。

〈僕は説明した。黒岩いわく、転職エージェントは、成果報酬型であることがほとんどらしい。そしてその報酬を受け取る権利は「転職候補者が企業と最初に接触した時点」で決められる。

 

たとえば、ひとりの候補者が、二つの転職エージェントからA社を紹介された場合、最初に候補者とA社の接点を作ったエージェントが報酬をもらう権利を持つ。

だから、どれだけ手塩にかけて転職者を世話しても、最終的に他社から紹介された企業に入社してしまうと一円にもならない。

従って、転職エージェントは、他のエージェントとの接触を嫌い、できるだけ早くたくさん企業を紹介し、受けさせようとするのだ〉

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転職エージェントは、転職希望者の人生を考えて行動しているのではなく、自らの利益の極大化を追求しているという現実を冷静に認識しておくことが重要だ。

もっとも資本主義社会では誰もが利潤を追求しているので、道徳的に転職エージェントを非難するのはお門違いだ。転職エージェントのビジネスモデルを理解した上で、利用するというアプローチを取った方がいい。