お金に縛られずに生きていく方法は本当にないのか?

連載ルポ:お金の正体 ⑥
海猫沢 めろん プロフィール

——ベーシック・インカムってほかになにかいいことあるんでしょうか?

小飼: ベーシック・インカムを使うと何がいいかっていうと、ワークシェアもやりやすくなります。普段から本気を出しては駄目なんですよ。東日本大震災みたいな不測の事態が起きて、働き続けなければいけないという時のために本気はとっておくべき。

ぼくのような貧乏人にとっては、お金も普段は使わずに、ベーシックインカムでもらって、緊急事態のためにとっておくくらいの生き方のほうがいいのかもしれない……。

——しかしほんと、ビットコインや評価経済もそうなんですけど、ぼくはぜんぶひっくるめていい加減お金を稼いで生きることにうんざりしてるんですよ。こんなにテクノロジーが発展してるのに、なんで人間の生活はこんなにも変わらないのか……。さらなるテクノロジーの発展でお金も革命されることを祈りつつ、このへんで……。ありがとうございました!

ぼくは以前テクノロジーについてのルポ本を書き(『明日、機械がヒトになる』)、今回はお金について調べている。実はこの問題はつながっている。なぜならお金もひとつのテクノロジーだからだ。

テクノロジーについて調べていて面白いのは、それが既存の概念自体を根底から変える可能性があることだ。

お金についても同じことが言える。

ぼくらはお金を稼いで生きていくことが普通だと思っているが、働くのが当たり前だった世界にベーシック・インカムという考え方が現れ始めたように、もしかするとお金というテクノロジーが、お金の概念自体を変えてしまうような発展をするかもしれない。

そうあってほしいという希望も込めつつ、引き続き取材を進めたい。

(つづく)

 
*連載ルポ第1回「ホームレスだったぼくが「お金」について知りたかったこと」はこちら https://gendai.ismedia.jp/articles/-/56401