クリスマスは「断食の時期」でもあることをご存じですか

レバノン出身の客員教授に学ぶ「聖夜」
石黒 マリーローズ

クリスマスツリーを見ると、なぜ、ツリーのてっぺんに星があるのだろう、と不思議に思う人がいるかもしれません。それを知るためには2000年前に遡り、3人のマギ=賢人たちについて学ばなければなりません。

もちろん、キリスト教徒の中には、クリスマスツリーのてっぺんに天使を飾る人もいるでしょう。天使もまた、イエスの誕生と深い関わりがあります。

イエスは、ヘロデ王の時代にユダヤのベツレヘムでお生まれになった。そのとき、占星術の学者たちが東の方からエルサレムに来て、言った。「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです」(Good News Bibleマタイによる福音書2章1-2節)。

ヘロデ王はこれを聞いて非常に動揺し、それはエルサレムの他の人々も同じでした。最終的に、ヘロデ王は卑怯な方法で、その学者たちをベツレヘムへと送り出しました。

 

何はともあれ、彼らは、母マリアと共におられる幼子イエスに会うことができ、ひれ伏して拝みました。彼らは自分たちの携えていた黄金、乳香、没薬を贈り物として捧げました。

クリスマスカードの中には、3人の「賢者たち」が、飼い葉桶の中にいる幼子イエスに贈り物を捧げている光景が描かれているものがあり、そこには聖母マリアと聖ヨセフの姿もあります。

賢人たちが星に従ったことから、通常8つの光に包まれたクリスマスツリーのてっぺんには星が飾られ、また3人のマギや公現祭とも結び付いているのは、興味深いことです。

私は、学生やこの分野の研究者たちに、賢人たちがどのように、またなぜ、東方から飼い葉桶の中にいる幼子イエスのところまで、ベツレヘムの星に導かれたのか、を理解するように勧めています。

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赤鼻のトナカイ、サンタクロースの思いやり

クリスマスの時期には、聖書やサンタクロースに関連する様々な歌が好んで歌われます。フランス語や英語の歌の多くは、希望やクリスマスの精神を歌ったものです。

私の教える学生たちの大好きな「赤鼻のトナカイ」。「真っ赤なお鼻の……」と歌うときにはいつも、みんなの笑い者であった赤鼻のトナカイに対するサンタの親切な行動を、学生たちに思い出させるようにしています。

サンタが赤鼻のトナカイを救ったように、一年中笑い者にされたりいじめられたりしている人を救うのは、素晴らしいことです。

授業の終わりに、それはクリスマスに関するものでしたが、ちょうど私はルドルフがピカピカの鼻のためにいじめられていたことを話していたので、後で学生たちに「赤鼻のトナカイ」を歌わせようと心に決めました。

歌詞には、他のトナカイたちが、「一緒に遊ぼうともしなかった」と書かれています。ところが、彼を助けようとして、サンタがこう言います。

「ルドルフや、お前の明るい鼻で今夜道を照らしてくれないかい?」

サンタクロースがルドルフに頼み事をしたおかげで、仲間のトナカイたちはルドルフのことを見直し、大喜びしてこう叫びました。

「赤鼻のルドルフ、お前は歴史に残るトナカイだよ!」

クリスマスの季節に、日本でも歌われている、美しい歌です。この例のように様々な方法で垣間見ることのできる日本人の寛容さもまた、素晴らしいものです!

Merry Christmas!