# 現物投資

「価値ある宝石」「価値のない宝石」の見分け方、ご存知ですか?

日本人が知らない、その条件
田中 徹郎 プロフィール

ほんの数年前まで、スピネルは産地であるミャンマーでも「その他大勢」の扱いで、2カラット程度の石なら苦も無く、しかも安く入手できたものです。それが今では2カラットほどの石でも、良質な石はほとんど売りに出されることすらありません。私も、お客様からよく「スピネルを探して欲しい」とリクエストを頂きますが、なかなかご希望に応えられないのが現状です。

当然ながら、ミャンマー現地では近年スピネルの価格は大きく高騰しており、ここまで紹介してきたルビーやサファイアに比べてもその値動きは際立っています。

ルビー、サファイア、スピネルなどの産地として知られるミャンマーのモゴック地方(Photo by gettyimages)

先日、あるミャンマー人のバイヤーさんとお話したのですが、その方によると「2カラット以上の良質なレッドスピネルは、今年1年だけでも現地価格が2倍ほどに値上がりしている」とのことです。私自身は、スピネルの価格が数年以内にサファイアに追いつく可能性もあると思っています。つまり、2カラット前後の最高色のレッドスピネルが、店頭で1000万円程度の値をつける可能性があるということです。

19世紀に書かれた書物によれば、当時のスピネルは、ルビーの半額程度の値で売買されていたとの記録もあります。現在の2カラット程度の最高級ルビーの小売価格が3500万円ほどであることから考えれば、スピネルの同サイズの石が1000万円ほどの値をつけたとしても不思議ではないのです。

 

ただし、レッドスピネルなら何でもいいというわけではありません。スピネルの魅力は何と言っても雑味がなく、スッキリとした赤色です。オレンジがかっていてもダメですし、紫が入っていたり、色が薄くてもダメなのです。

ルビーやサファイアほど産地にこだわる必要はありませんが、それでも最高級のスピネルはやはりミャンマー産です。最近ではタンザニア産も見るようになりましたが、色が薄く、人気はイマイチです。もし皆さんがミャンマー産の大粒なレッドスピネルを目にすることがあれば、それは投資の良い機会ではないかと思います。

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