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# 現物投資

「価値ある宝石」「価値のない宝石」の見分け方、ご存知ですか?

日本人が知らない、その条件

知られざる「宝石=カラーストーン」投資の魅力をお伝えする本連載。前回のルビーに続き、今回はサファイア、スピネル、ヒスイ(翡翠)の投資価値についてお話しいたしましょう。

 

希少だが、安価なサファイア

意外と知られていませんが、実はルビーとサファイアは同じ鉱物です。酸化アルミニウムにクロムが混じればルビーになりますし、鉄とチタンが混じればサファイアになります。従って、サファイアとルビーは兄弟関係にあるといってよいでしょう。

両者は人気の点でも伯仲しており、ダイヤモンド、エメラルドと並び、サファイアとルビーは「世界の四大宝石」に数えられます。

かつて世界最高峰と呼ばれたサファイアは、インド北部のカシミール地方で産出されていました。

ここで過去形を使うのは理由があります。なぜなら、カシミールでサファイアが採れたのは19世紀末のほんの20年間ほどのことで、そのあと全く採れなくなってしまったからです。

現在、カシミール産サファイアは、オークションや大規模な展示会を除き、日本国内ではめったに見ることができません、ちなみに、3カラットほどの大粒なカシミール産サファイアなら、その価格は3000万円をくだることはありません。

カシミール産に続く高品質のサファイアは、ミャンマー産です、ミャンマー産サファイアの特徴は、深い海の底を思わせるような青で、イギリス王室が好んで身に着けたことから「ロイヤル・ブルー」とも呼ばれています。

ミャンマー産非加熱サファイア5.09カラット、ロイヤル・ブルー:個人蔵

ルビーでいうところの「ピジョン・ブラッド」に相当する言葉が、サファイアの「ロイヤル・ブルー」なのですが、価格を比べると圧倒的にルビーが上回ります。

前回のコラムで私は、2カラット程度の最高級のルビーの店頭価格を「3000~3500万円」と紹介させていただきましたが、サファイアならば、ミャンマー産ロイヤル・ブルーの2カラット石でも、1000万円前後で入手することができます。

一方で、産出される量を比べるとむしろ逆です。意外にもミャンマー現地に出向くと、売りに出ている石の量はサファイアのほうが少なく、ルビーを3とすればサファイアは1程度に過ぎません。