夜空に浮かぶ「おたまじゃくし・えび・くらげ」を巨大画像で眺めたら

多様な形で「銀河の生い立ち」がわかる
臼田-佐藤 功美子 プロフィール
衝突前の2つの銀河衝突銀河(衝突前の2つの銀河) Photo by 国立天文台
衝突合体後の銀河衝突銀河(衝突合体後の銀河) Photo by 国立天文台
衝突銀河4(えび)衝突銀河(えび) Photo by 国立天文台
衝突銀河5(くらげ)衝突銀河(くらげ) Photo by 国立天文台

銀河の衝突は頻繁に起こります。前述のビューアを使ってHSC画像の中に入り込むと、高い確率で衝突銀河を見つけることができます。

また、私たちの天の川銀河にアンドロメダ銀河が近づいており、約40億年後に衝突合体すると考えられています。

直径10万光年の天の川銀河の円盤を直径10センチメートルに縮めると、アンドロメダ銀河は、約2メートル離れたところにあります。円盤を転がして、2メートル先の標的にあてるのは、難しいことではないでしょう。

このように銀河と銀河の間隔は銀河の大きさの数十倍程度と近く、また近づくとお互い重力で引き合うため、よく衝突するのです。

しかし、銀河同士が衝突しても、その中の星々はぶつかりません。恒星の大きさに比べて距離が遠いからです。

たとえば、太陽から最も近い恒星プロキシマケンタウリ(ケンタウルス座プロキシマ星)までの距離は4.2光年ですが、太陽を直径10センチメートルのボールに縮めると、この距離は東京とフィリピンの間に相当します。簡単には衝突しないことが想像できるでしょう。

衝突銀河の分類に参加しよう

銀河は衝突合体を繰り返して成長してきたと考えられています。多岐にわたる衝突銀河の形を調べることにより、銀河の成長の歴史を紐解くことができるため、研究者がHSCの画像データを使って衝突銀河の形の分類を試みてしています。

しかし、形の分類は専門家の間でも意見が分かれることがあり、より多くの人の目で判断をすることが求められます。そこで国立天文台では、非専門家でも簡単な解説を読み、クイズ形式の質問に答えることで銀河の分類に参加していただくプログラムを現在開発中です。

すばる望遠鏡が見ている、遠く深い宇宙の姿をビューアで体験してみたら、続いて衝突銀河の分類をすることで研究に参加してみませんか。

くわしくは「国立天文台トピックス」もご覧ください!