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英国が「Brexit」したら…やっぱりEUは瓦解するのか

下院の採決まであと1ヵ月

Brexitとは何なのか

最近のニュースでどうも理解できないのはBrexit。聞いても、読んでも、なかなか詳細がわからない。

ドイツメディアは当初から、Brexitはイギリスを没落させるものであるにもかかわらず、無知な国民が「ポピュリスト」に扇動されて下した間違った決定であると言い続けてきた。

しかし、今ではようやく無知なイギリス人も、自分たちの間違いに気づき、先の国民投票を白紙に戻したいと願っている。EUから抜ければ、高額の拠出金が節約できると思ったら、実は足抜けにとんでもない大金がかかることもわかってきた。だから国中で、反Brexitの大規模デモが頻繁に起こっている・・・と、こういう報道が大勢を占めている。

Brexitの日程は来年の3月。今、まさに佳境であるが、それがどのように完遂されるかが不明だ。メイ首相がようやくEUとのあいだでまとめあげた合意案に基づく離脱をとるか、それとも、そんなややこしい取り決めなど無しで、きっぱりとEUとは縁を切るか。つまり、「deal」か、「no deal」か、どちらで離脱するかで、未だに揉めているのである。

もちろんその他に、EU離脱は白紙に戻そうという反Brexit派もおり、国民投票のやり直しを要求して、激しいデモを行っている。

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とはいえ、先の国民投票では良く考えていない国民が多かったので、もう一度投票をやり直せというのは、民主主義を傷つける行為だ。気に入らない選挙結果が出た時、選挙違反があったとでっち上げて、再選挙を行うような不透明な国家と、似たり寄ったりになってしまう。

だからだろう、メイ首相も、「再投票は国民の亀裂をさらに広げるだけだ」と言って、今のところ、きっぱりと否定している。

いずれにしても、イギリス人が皆、Brexitの決定を深く後悔しているというドイツメディアの主張は、正しくない。国民感情が二分していることは確かだが、Brexitを希望している国民もたくさんいる。そして、そのBrexit派が、deal派と強硬派に分かれているのだ。

 
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