日本人がなぜか「ホーチミン」の次世代カルチャーを牽引しているワケ

世界に拡散する「日本ムーブメント」
テリー 植田 プロフィール

「ドラえもん」の「カラムーチョ」が大ヒット!?

今、ホーチミンは高層ビルや道路の建設ラッシュ。現地に進出した、IT系先進国企業の多くが、人件費の安いベトナム人プログラマーを雇用し、世界中に工場を持つ企業が中国から工場を引き上げ、ベトナムに工場を作っています。

 

2017年には、ホーチミンにお菓子メーカーの湖池屋の工場が建設され、日本のキャラクターである「ドラえもん」とコラボレーションした「カラムーチョ」がベトナムで大人気となっています。

そして、ホーチミンの北40キロに位置するビンズンにボウリング場を作る計画が進行中とのことです。

このビンズンには、東急グループが創ったニュータウン、東急ビンズンガーデンシティがあります。この街は、東急電鉄の東急多摩田園都市の不動産開発のノウハウをホーチミンに提供したものです。多摩田園都市は1953年に開発着手をしているので、ホーチミンは今65年前の東京といえるかもしれません。

日本にやってくるベトナム人の源流

次に紹介したいのは、ホーチミンでベトナム人向けの日本語学校を経営するLAMHAグループの藤田宏治CEOです。

先ごろ、国会で入管法改正法案が可決、成立されました。今後日本は外国人労働者、留学生をさらに受け入れる体制になります。そうした動きもあり、今、猛烈な勢いで多くのベトナム人が日本で日本語学校に留学したり、技能実習生として働いたりしています。

日本でアジア人向けの日本語学校はなんと600校を超えています。一方、ベトナムでの日本語学校運営はどうなのだろうかと疑問がわいたので、ホーチミンでベトナム人向けに日本語学校を経営するLAMHAグループの藤田宏治CEOにコンタクトをとり、聞いてみました。

ホーチミンで日本語学校運営に乗り出したきっかけは意外にも不動産業からだということでした。

●藤田氏談
初めてここホーチミンに来たのが、2008年の11月のことでした。その時の第一印象は、「うるさい! バイクが多い! とにかく若い!」でした。その瞬間、「この国で仕事をする!」と直感しました。

2014年に、外資に規制されていた「ベトナム不動産投資の条件付き解放」のニュースを知りました。私の日本での仕事は、不動産業です。このニュースを知った時、中国で不動産投資を行っていた時のことを思い出しました。ダムの決壊とまではいきませんが、「決壊前の大放流」が始まると感じました。

「法律の施行を待っていては遅い」と考え、さっそくベトナム法人を設立。その法人で新築マンションを購入。これが、ベトナムでの具体的なビジネスのスタートでした。

その後、もう一つマンションの購入を行いました。そして、不動産事業を拡大する方向へ動き出します。まずは、外国人向けサービスアパートの経営会社。これは、賃貸で始めることにしました。

ここからは加速します。サービスオフィスの運営を開始。一軒家を購入してサービスアパートの運営を開始。2018年に21室の建物を購入して、ホテル件サービスアパートを運営開始することへとつながっていきました。現在は稼働率90%超えで、スタッフたちと試行錯誤しながら100%を目指しています。

藤田氏が経営する学校内の様子 写真提供:藤田宏治